2017年02月07日

Q「喫煙歴40年の父にタバコをやめてほしい・・・」

ショッパー版教えて!ドクター.jpgQ) 喫煙歴40年の父にタバコをやめてほしいのですが、何を言っても聞かず、辞めません。このまま吸い続けたらどうなりますか?今の喫煙量は1日5本前後です。

A) 喫煙は様々な疾患のリスクを高めますが、多くの方が一番に思い浮かべるのが「肺癌」ではないでしょうか。これまでのデータから、喫煙本数や年数が多いほどリスクが高くなる事がわかっています。禁煙してからの年数が長いほどリスクが低くなる事もわかっています。また「肺癌」以外に喫煙は「動脈硬化」を促進する事も分かっており、特に「高血圧」や「高コレステロール血症」の方は動脈硬化がより進行して「脳梗塞」や「心筋梗塞」等の合併症リスクが高まります。さらに喫煙は「COPD(慢性閉塞性肺疾患)」の発症リスクにもつながります。「COPD」はタバコによる気道の慢性炎症や気腫化といった構造的変化に伴い、「咳」「痰」「息切れ」といった気道症状が引き起こされ、重篤な場合呼吸不全となります。酸素不足の状況に陥るため「在宅酸素療法」といって酸素吸入が常時欠かせない状況になる場合もあります。このようなリスクを一度お話されてはいかがでしょうか。


(2017年2月7日 中日新聞市民北版「教えて!ドクター Q&A」掲載)

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2016年12月15日

Q「軽い風邪程度なのに咳だけ長引くように・・・」

ショッパー版教えて!ドクター.jpgQ) 軽い風邪程度なのに咳だけ長引くようになりました。特に寝る前に咳き込むことが多く寝付けません。まだ風邪が治っていないのでしょうか。(春日井市 34歳)

A) 風邪などの気道感染症の場合、咳の症状が最後まで残ることが多いとはいわれていますが、1ヶ月以上も長引くような場合は風邪以外になんらかの問題があると思われます。今回の場合「寝る前」つまり夜間あるいは寝た姿勢になると咳がでるという事のようですので、病気としては「気管支喘息」が最も疑われます。「気管支喘息」の方は慢性的な気道炎症に伴って気道過敏性が亢進しており、なんらかの刺激で「咳」がでることが特徴ですが悪化すると「気道狭窄」を生じ「ヒューヒュー」「ゼーゼー」といった「喘鳴」がみられる場合もあります。夜間に睡眠をとるときは副交感神経の働きにより喘息症状はおきやすくなり、臥位(寝た姿勢)の方が座位(座った姿勢)よりも症状がでやすいとされています。一度呼吸器内科を受診することをお勧めいたします。


(2016年12月15日ショッパー春日井小牧版「教えて!ドクター Q&A」掲載)

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2016年12月08日

Q「定期的に痰がからみ・・・」

ショッパー版教えて!ドクター.jpgQ) 定期的に痰がからむみ、吐き出すようにしていますが周りから嫌がられるので治したいです。(名東区 67歳)

A) 加齢に伴って誰でも多少は痰がからむようになってはきますが、それが病的かということかと思います。周囲の同世代の人と比較して明らかに多いのであればなんらかの病気による痰の可能性は否定できません。痰はなんらかの原因によって生じた気道分泌物であり、さまざまな病気によって増加する可能性があります。例えば「副鼻腔炎」のような耳鼻科疾患、「慢性閉塞性肺疾患」「気管支拡張症」といった呼吸器疾患、「肺結核」「非結核性抗酸菌症」のような感染症等があげられます。これらはいずれも「気道」になんらかの問題が起きることによって痰の量が増えているわけですが、「脳梗塞」等の「神経系疾患」による嚥下機能の低下等から痰の排出がうまくできなくなり結果として痰がたまりやすくなる場合もあります。対処法は原因となる疾患によって様々ですので、まずは病院で相談しましょう。


(2016年12月8日ショッパー東エリア版「教えて!ドクター Q&A」掲載)

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2016年10月13日

Q「なかなか咳が治らないので・・・」

ショッパー版教えて!ドクター.jpgQ) なかなか咳が治らないので診てもらうと「気管支拡張症」と診断されました。どのような病気・治療法なのでしょうか。(長久手市 47歳)

A) 気管支拡張症というのは、何らかの原因によって一部の気管支が拡張性変化をきたす疾患です。先天性の異常からおきる事もありますが、後天性に肺炎や結核、塵肺などの病気からおきる場合もあります。拡張した気管支は元に戻らず病原体の感染をおこしやすくなるため、咳・痰等がながびき血痰や呼吸困難をきたす場合もあります。治療は無症状であれば無治療で経過観察となる場合もありますが、気道症状があれば抗生物質の投与や去痰剤を投与する事もあり、血痰を繰り返す場合は手術をおこなう事もあります。合併症として非結核性抗酸菌症を認める場合は、長期間抗菌剤の投与が必要となる事もあります。また呼吸不全を伴うような重症の場合、酸素吸入(在宅酸素療法)が必要になる事もあります。治療方針は病状により様々であり、主治医とよく相談する事をお勧めいたします。


(2016年10月13日ショッパー東エリア版「教えて!ドクター Q&A」掲載)

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2016年10月06日

Q「小学6年の息子がぜんそく治療で・・・」

ショッパー版教えて!ドクター.jpgQ) 小学6年の息子がぜんそく治療で通院していますが、ここ数ヶ月咳の症状も出なくなり、治ったようにみえるのですが、もう通院しなくても大丈夫でしょうか。(西区 43歳)

A) 一般に小児の気管支喘息の6割以上は治癒が望めるとされています。ただ喘息でご注意いただきたいのは「症状の消失」と「治癒」は別物ということです。「症状が良くなった」というだけで薬を減らしたり止めたりすると、また風邪をひいたり季節のかわりめなどに症状が出てしまうことがよくあります。それは「症状がない」状態でも喘息の本態である「気管支における炎症」がおさまっていない場合があるからなのです。したがって薬を減らしたり治療を終了するかどうかは、「呼気NO検査」で気管支におけるアレルギー反応や、「ピークフロー測定」や「呼吸機能検査」で炎症に伴う気道狭窄がおきていないか等を確認しながら検討する事になります。症状のみで判断せず主治医としっかり相談しながら通院する事をお勧めします。


(2016年10月6日ショッパー北エリア版「教えて!ドクター Q&A」掲載)

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