2019年03月06日

Q「健康診断で「胸部レントゲン異常」と「高血圧」を指摘され・・・」

教えてドクター2.jpgQ) 健康診断で「胸部レントゲン異常」と「高血圧」を指摘されました。タバコを吸うので多少の咳や痰はありますが、他の症状は全くないので自分では健康だと思っています。「要受診」となっていますが、その必要はあるのでしょうか。

A) まず「胸部レントゲン異常」ですが、そもそも肺や気管支には痛みを感じる知覚神経がないので、例えば「肺癌」ができたとしても初期であれば「痛み」を感じることはありません。肺の外側を包んでいる「胸膜」に影響を及ぼすようになれば痛みを感じるようになりますし、癌が大きくなってくれば咳・痰・血痰などの症状が出る場合もありますが、そのような状況ですともうかなり進行した状況ということになります。「肺癌」以外の病気でも「肺結核」や「肺気腫」「肺線維症」などの疾患でも無症状の状況で検診で指摘される場合もあるのです。喫煙者ということは呼吸器疾患の発症リスクであることは間違いありません。
また「高血圧」についてですが、こちらも症状が出ることは特にありません。血圧が高くなっているということは動脈硬化が起きている可能性を示唆し、将来「脳梗塞」や「心筋梗塞」等の発症のリスクがあることになります。これらの疾患は症状が出た時には半身麻痺などの重篤な症状や、生命に関わる状況につながる場合もあり、そのような状況になってから「高血圧」の治療を開始していたのでは遅いのです。また喫煙は動脈硬化を促進する危険因子でもあります。
結論としては内科受診を強くお勧めします。「症状がないから」というのを理由にしていては、健康診断を受けた意味がないですよ。


(2019年3月6日 中日新聞市民北版「教えて!ドクター Q&A」掲載)


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2019年03月01日

本日から「子ども予防接種週間」です!

こども予防接種週間2019.jpgけやき内科」のブログをごらんいただき、ありがとうございます!

本日3月1日から7日までの一週間は「子ども予防接種週間」です。みなさん、ご存じでしたか?
来月4月には新年度ということでお子さんの入学・進級などの準備でお忙しいご家庭もあると思います。そんな中、忘れてはいけないのが「予防接種」です。
様々な感染症が存在する中で「VPD (Vaccine Preventable Diseases)」と呼ばれるいくつかの疾患は予防接種で防ぐことが可能です。お子さんの場合、学校という集団生活の場で大流行したり、成人よりも重篤な状況になったりする場合もある事から特に重要視されています。
この時期にお子さんにやっておくべき予防接種を忘れていないか、一度ご確認されることをおすすめいたします!
「けやき内科」でも主に名古屋市からの委託事業として各種予防接種を実施しています。予約制ですのでご希望の方は一度ご連絡ください。これからも「けやき内科」をよろしくお願いいたします!

KNOW-VPD!VPDを知って、子どもを守ろう


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2019年02月25日

Q「妊娠5ヶ月なのですが、夫がヘビースモーカーで・・・」

教えてドクター2.jpgQ) 現在妊娠5ヶ月なのですが、夫がヘビースモーカーで禁煙をしてくれません。子供への影響がとても心配です。受動喫煙のことを詳しく教えてください。

A) 今や喫煙が「がん」や「脳血管障害」などの疾病のリスクとなる事は常識ですが、自身が喫煙していなくとも周囲からの「受動喫煙」によっても様々な健康被害が起きる事も知られています。また以前は別の部屋や屋外で喫煙すれば受動喫煙は起きないように考えられていましたが、衣服や髪の毛などにタバコの煙に含まれる有害物質が付着する事から、現在は喫煙者とともに生活するだけで受動喫煙が起き健康被害が起きる可能性があると考えられています。これまでの報告では妊婦が受動喫煙した場合でも胎児にタバコの煙に含まれる有害物質が流入する事が確認されており、その流入量は妊婦が直接喫煙した場合の1/3程度とは言われていますが、子宮内発育不全や低出生体重児の割合が増加するとされています。また受動喫煙は「乳幼児突然死症候群(SIDS)」の危険要因でもあり、家庭内に喫煙者がいると約4倍の危険度となる事も知られています。さらに喫煙者のいる環境で育つ子供は小児喘息の発症リスクが高まることや、受動喫煙が喘息増悪の誘発因子となる事も知られています。このように妊婦さんや小さいお子さんのいる家庭に喫煙者が存在する事によって起きうる健康被害は、とても「喫煙者の自己責任」で片付けられるものではありません。一刻も早く禁煙されることをお勧めいたします。


(2019年2月25日 中日新聞市民南版「教えて!ドクター Q&A」掲載)


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2019年02月24日

「愛知県COPDネットワーク(AC.net)」の講演会・総会に参加してまいりました。

AC.net講演会2019.jpg

けやき内科のブログをご覧いただき、ありがとうございます。院長の加藤景介です。

名古屋で開催されましたNPO法人「愛知県COPDネットワーク(AC.net)」の講演会および総会に参加してまいりました。「AC.net」は愛知県下COPD病診連携の推進と市民への啓蒙の目的でたちあげられたNPO法人で、私も会員・理事として参加しております。
「COPD(慢性閉塞性肺疾患)」は主に喫煙によっておきる呼吸器疾患で、長く続く「咳」「痰」や、階段や坂道での「息切れ」といった症状を特徴とする慢性疾患です。ゆっくり進行するため自分では意識していないうちに病状が進行してしまう場合もあり、病院で診断された時には既にかなり悪い病状となっていることもあります。また現在厚生労働省がかかげている「21世紀における国民健康づくり運動:健康日本21」においても主要取組疾患の一つとなっており、認知度の向上と早期診断・早期治療がすすめられています。診断のためには肺機能検査やレントゲン・CTといった検査が不可欠ですが、非専門医の診療所等ではなかなか検査が実施できないという現状があり、専門医のいる診療所や病院と連携をして早期に診断して適切な治療導入を推進しようというのも「AC.net」の取り組みの一つです。
今回の講演会では、一般講演としてAC.netに参加している専門医療機関の地域におけるCOPD診療における取り組みを紹介いただいたのち、特別講演として東北地方でCOPDの病診連携に取り組む全国的にも有名な病院の先生の講演を拝聴いたしました。AC.net参加医療機関の講演の中では、特に清須市における特定健診受診者を対象としたCOPD啓発の取り組みに大変感銘を受けましたが、特別講演では東北の石巻地域での診療システムの充実度に大変驚き、まだまだ名古屋診療圏における課題は山積みであることを痛感させられました。私自身が専門医・専門医療機関としてどこまでの役割を当地域で担えるか、今後取り組んでいかなければいかない事は沢山ありますが、前向きにやっていこうと気持ちを新たにすることができました。
これからもけやき内科をよろしくお願いいいたします。

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2019年02月20日

今日は「アレルギーの日」です!

2019花粉のピーク予測.jpg

「けやき内科」のブログをごらんいただき、ありがとうございます!
今日2月20日は「アレルギーの日」です!

アレルギーが体のなかでおこる際に重要な役割をはたす物質の一つに「IgE抗体」というものがあります。この「IgE抗体」を発見したのは日本人の医学者である石坂公成先生で、石坂先生がこの「IgE抗体」を発見・発表されたのが1966年2月20日なのです。日本アレルギー協会は1995年以降、2月20日を「アレルギーの日」、その前後1週間を「アレルギー週間」とさだめ全国の日本アレルギー協会支部で様々なアレルギーの啓発活動を行っています。

「けやき内科」のある名古屋では、まさにこれからアレルギー疾患の代表的なものである「花粉症」のピークを迎えようとしています!症状がひどくなってからの治療ではピーク時の症状をおさえることは困難といわれていますので、花粉の飛散がはじまっている今から「症状がでないよう」治療を開始するのがおすすめです。「スギ花粉症」と診断されている方は早めに受診されることをおすすめいたします!

これからも「けやき内科」をよろしくお願いいたします!

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