けやき内科院長の加藤景介です。
昨日名古屋で開催されましたCOPDのワークショップに参加いたしました。
「COPD」というのは「慢性閉塞性肺疾患」のことですが、一般的には「肺気腫」といったほうがわかりやすいのかもしれません。喫煙習慣により肺のはたらきがおとろえる病気であり、病状の進行により咳・痰などの症状や息切れを自覚するようになります。
今回のワークショップでは「いかに早期発見・早期治療をおこなうか」「大学病院のような大きな病院と開業医のような小さな診療所が、いかに連携してよりよい治療をおこなうか」ということが討議されました。
COPDは喫煙が原因であることからひとつの「生活習慣病」といえますが、「糖尿病」や「高血圧」にくらべ一般のかたがたにまだ知られていないのが現状です。またあまり進行していない初期の状況では自覚症状も比較的とぼしいため、肺機能検査やCTスキャンをおこなってきちんと確定診断された場合でも「治療継続しよう」という意識がうまれにくい疾患のように思われます。
その一方でCOPDは進行性の疾患で、自覚症状がでてきたときにはかなり悪い病状となっていることが多いのも事実です。WHOの予測によると「COPDは2020年の死亡原因第3位となる」とされています。やはり今後社会的に認知され、早期診断・治療が重要視される疾患であることは間違いないでしょう。
私自身がなにをすれば社会貢献できるかということをよく考え、COPDの早期診断・治療に今後も積極的にとりくんでいきたいと思います。