「けやき内科」のブログをごらんいただきありがとうございます。院長の加藤景介です。
京都で開催されました日本感染症学会中日本地方会学術集会に参加してまいりました。先日お伝えしましたとおり、シンポジウムの一講演という大役をまかされ若干緊張もしておりましたが、私の発表を熱心にききメモをとったりする方もたくさんおみえになり充実感のあるものでした。自分の経験したことが今後いくつかの医療機関の感染対策に少しでも役立てていただけると思うとうれしく思います。また今回発表の場をあたえていただいた学会関係者の先生方には大変感謝しております。
今回学会後に開催された「ICD講習会」にも参加して参りました。「ICD」というのは「Infection Control Doctor (感染制御医)」のことで、私は日本感染症学会推薦ICDの認定をいただいています。
「インフルエンザ」や「肺炎」などの「感染症治療」というものはまず第一に「一人の感染症の患者様をなおす」というのが基本であることはいうまでもありません。しかしながら他の疾患とことなり「感染症は人から人にうつる」という特徴をもちあわせているため、「一人の患者様をなおす」のみでなく「他の人にうつらないようにする」「その地域で耐性菌(薬のきかない菌)が発生しないよう対策を考える」なども「感染症治療」に必要な事項として含まれてきます。「感染制御医」という点ではそのような側面が重要視されます。
以前勤務医時代には主に「院内感染を制御する」という役割を担ってきましたが、地域の一診療所の医師という今の立場でも「地域の感染症を制御する」という重要な役割を担わなければならないと考えています。
今回学会参加にあたり臨時休診とさせていただき、地域のかたがたには大変ご迷惑をおかけしました。
しかしながら学会参加により得たものを今後の診療にいかし、よりよい医療サービスを提供していきたいと思います。
これからも「けやき内科」をよろしくお願いいたします。