
A) 小児喘息の典型的な症状は「笛声喘鳴を伴う呼吸困難の反復」とされており、「ヒューヒューゼーゼーいって苦しそうな様子が繰り返される」という症状です。質問から推測するとここまでひどくなさそうですが、喘息の可能性はあるでしょう。たとえば咳が一ヶ月以上続いていたり、他のアレルギー疾患(アトピー性皮膚炎やアレルギー性鼻炎)があったりする場合、喘息をより疑います。小児は成人に比べて肺機能検査や気道過敏性検査などの客観的指標となるものが実施しにくいこともあり、咳のみではなく様々な状況を把握して判断することが重要です。
もし喘息であった場合は病状悪化の引き金となるアレルゲン(ダニやハウスダスト、ペットの毛など)をできるかぎり取り除いたり、家族に喫煙者がいれば禁煙してもらったりする必要があります。
まずは専門医を受診することをおすすめいたします。
(2010年11月26日中日新聞市民北版朝刊「教えて!ドクター Q&A」掲載)