2011年03月24日

COPDのワークショップに参加いたしました

COPDワークショップ2011.jpgけやき内科のブログをごらんいただき、ありがとうございます。院長の加藤景介です。

昨日名古屋で開催された「COPD(慢性閉塞性肺疾患)」のワークショップに参加いたしました。今回は「COPDの診断率向上と早期治療の推進」ということをテーマに、東海地域の大学病院の呼吸器専門医と一般診療所の医師との間で討議がおこなわれました。

COPDは喫煙によっておきる肺の病気で主な症状は「せき」「たん」「いきぎれ」です。しかしながら通常ゆっくりと進行するため意外に「病気になっているのに気づかない」まま経過してしまい、症状を自覚して病院に受診したときにはかなり進行していることがあります。逆に健康診断などで早期の段階で診断されても、患者様の自覚症状がとぼしいため「まだ大丈夫だろう」と思われるのか治療をすすめられてもうけないということもあるようです。
また医療者側の問題点として、COPDの診断に「肺機能検査」が必須であるのに対し、一般診療所でなかなか検査が実施されていないという現状があるようです。

現在日本では500万人以上のCOPDのかたがいると言われていますが、きちんと診断・治療がおこなわれているのはその1割にも満たないのが現状です。やはり「早期診断」「早期治療」が第一であり、そのためには広く一般に「COPD」という病気の認知度を高めていくということが大事だと感じました。

けやき内科でできることは限られているかもしれませんが、まずは地域の一診療所から「草の根」的におこなっていくことも重要と考え、今後も日々の診療にしっかりとりくんでいきたいと思います。


posted by けやき内科 at 06:37| 院長より | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする