けやき内科のブログをごらんくださり、ありがとうございます。院長の加藤景介です。
名古屋で開催されました「COPDセミナー」に参加してまいりました。今回はこの地域でCOPD(慢性閉塞性肺疾患)の診療に従事する、総合病院や大学病院の呼吸器専門医の先生方と一般的な内科診療をおこなう開業医の先生方が主に参加されていました。大学病院の先生のご講演のあと、「COPD」の診断や治療について活発に討議がおこなわれました。
「COPD」というのは「Chronic Obstructive Pulmonary Disease」の略で日本語訳は「慢性閉塞性肺疾患」です。喫煙が主な原因となる病気であり、何年もかけてゆっくりと悪化していく病気であるため症状がでにくく、「COPDになっているのに気づいていない」かたが非常にたくさんいるといわれています。ある程度進行してくると「せき」「たん」「いきぎれ」といった症状がでてきますが、そんな状態でも「タバコをすってるからそのせいだ、タバコをやめればなおるだろう」という軽い気持ちでいるかたも多く、「これはおかしい」とようやく気づいて病院で診断されたときにはかなり進行している場合もあります。
「COPD」の診断にもっとも重要な検査は「肺機能検査」です。肺機能検査で「閉塞性障害(息のながれが悪くなっている状態)」がみられるのが、「COPD」の特徴です。今回のセミナーでも議論になりましたが、日本全国的にみて「肺機能検査」の実施率が非常にひくいことが問題となっています。検査が実施されないためにCOPDがみおとされていることとなり、これはあきらかに医療者側の問題です。今回のセミナーでも、この点をふくめCOPDの診療状況の改善にむけさまざまな討議がなされました。
「COPD」への対策で重要なのは「禁煙」「早期診断・早期治療」「治療継続」の三点であると考えられます。「けやき内科」は「禁煙治療」の保険適用認定もされ、「肺機能検査」「マルチスライスCT」「動脈血液ガス分析」など「COPD」の診断や病状判断に有用な検査機器もとりそろえて「COPD診療」に積極的にとりくんでいます。「COPD」の可能性もふくめ健康にご不安のあるかたはお気軽に「けやき内科」におこしください。
これからもけやき内科をよろしくお願いいたします。