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11月2日放送の名古屋テレビ「UP!」にて、現在流行中の注意すべき感染症として「RSウイルス」と「マイコプラズマ肺炎」がとりあげられました。「RSウイルス」が主に乳幼児の感染症であるのに対し、「マイコプラズマ肺炎」は小児から成人まで幅広い年代のかたに感染する可能性のある感染症です。今回番組中で「マイコプラズマ肺炎」については、「けやき内科」の加藤景介院長が「呼吸器専門医」の立場でコメントしております。
先月発表された国立感染症研究所のデータによると、例年10月頃から「マイコプラズマ肺炎」の患者数が増加してくるのに対し、2011年は6月頃から増加傾向にあるとのこと。番組中でもグラフがだされておりましたが、愛知県の患者数の増加は著しく全国平均の約3倍にまでなっているとのことです。
「マイコプラズマ肺炎」の特徴は、症状として「かわいた咳」「つづく発熱」などがあげられますが病初期は「カゼ」とみわけがつかないことがほとんどです。実際症状のではじめに病院を受診しても診断されないことも多く、ある程度日数が経過していてもレントゲンや採血検査などをおこなわないと「マイコプラズマ肺炎」であるかどうかは判断できません。また「飛沫感染」といって「咳」や「くしゃみ」で「人から人にうつる」ため、学校や会社など若い人を中心にして流行することが多いといわれています。治療薬は「マクロライド系抗菌剤」が効果がありますが、最近薬のきかない「耐性菌」がふえてきていることも問題になっています。
「咳」や「熱」がつづいているのであれば「カゼ」ではなく「マイコプラズマ肺炎」かもしれません!流行をくいとめるためには一人一人が注意して早めに病院を受診することが大切です。「もしかして」と思ったかたは一度病院で検査をうけることをおすすめします!
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