Q) 10日ほど痰のからむ咳が続き、熱が上がったり下がったりしていました。風邪かと思っていたのですが続くので病院へ行くと、肺結核と診断されました。今後の治療方法について教えてください。(守山区 55歳)
A)「肺結核」は人から人に「空気感染」するという性質の病気であり、その治療についても「感染症法」で規定されています。診断した医師は保健所への届け出義務があり、治療法についても担当医が決めるだけではなく、その地区の「感染症診査協議会」により診査されます。一般的な治療(標準治療)は3〜4種類の「抗結核剤」を6〜9ヶ月内服するというものですが、病状や副作用の有無によって変更されます。また治療費の「公費負担」申請などの手続きも必要ですし、「隔離入院」が必要となる場合もあります。なにかと制限の多い特殊な病気ですが、しっかり治療しないと「薬剤耐性化」や「再発」などがおきる事もありますので、担当医・担当保健所とよく相談して治療をおすすめ下さい。
(2011年12月8日ショッパー東エリア版「教えて!ドクター Q&A」掲載)