2012年03月21日

Q「子どもの頃 喘息を患っていましたが・・・」

教えて!ドクター2.jpgQ) 子どもの頃喘息を患っていましたが、中学生になる頃にはよくなっていました。しかし結婚して子どもがうまれてから、季節のかわりめや風邪をひくと咳が続くようになりました。なにが原因なのでしょうか。

A) いわゆる「小児喘息」のおよそ6割は「アウト・グロー」といって成長とともに治ることが知られています。しかし残念ながら何割かは成人になってから再発する可能性があります。
現在の症状は「咳」だけのようですが、喘息の再発の可能性は十分考えられます。じつは「妊娠・出産」というのは喘息の悪化因子の一つです。また季節のかわりめは気温や湿度の影響でアレルゲンであるダニ・ハウスダストがふえたり、風邪やインフルエンザの流行にともなって喘息症状が悪化したりすることが知られています。
喘息の症状は自然によくなったり悪くなったりしますが、繰り返すうちに段々頻回になり症状も重症になっていく可能性があります。早期診断・早期治療が重症化を防ぐのには一番ですので、早めに呼吸器科・アレルギー科の専門医を受診することをおすすめします。


(2012年3月21日中日新聞市民北版朝刊「教えて!ドクター Q&A」掲載)


posted by けやき内科 at 06:15| 教えて ドクターQ & A | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする