「けやき内科」のブログをごらんいただきまして、大変ありがとうございます!
本日5月1日火曜日は「World Asthma Day (世界喘息の日)」です!
これは「喘息の国際指針」である「GINA (Global Initiative for Astma)」が「世界における喘息に対する理解をすすめ、喘息の治療管理をよくする」目的でさだめたものです。世界各国でこの「喘息の日」にちなんだイベントが開催されますが、日本でも今月大阪で開催される日本アレルギー学会で講演会が予定されています。
「けやき内科」は院長が「呼吸器」「アレルギー」が専門ということもあって、大変たくさんのぜんそく患者さんが来院されています。「風邪をひいたあと、なかなか咳がとまらない」ということで来院され、はじめて「喘息(ぜんそく)」と診断されるかた。「ほかの病院で治療をうけているがなかなかよくならない」ということで来院される「難治性ぜんそく」のかた。本当にさまざまなかたがおみえになります。
「ぜんそく」における一番の「問題点」は「症状がおちつけば大丈夫」と考えているかたが非常に多いということでしょうか。「ぜんそく」は子どもの場合は中学生になるくらいで6割ぐらいが完治するといわれていますが、大人はそうはいかないのが現状です。基本的に「慢性疾患」であり、いったん症状がおちついても「かぜをひいたとき」「季節のかわりめ」など、さまざまなときにまた症状がでてきます。また「症状ときどきでるくらいだから大丈夫」と思ってみえるかたも多いのですが、だんだん症状が頻回になり病状も徐々にわるくなっていくこともあるので注意が必要です。基本的に「ぜんそくの病状判断において症状はアテにならない」と思ったほうがよいくらいなのです。
「けやき内科」では症状以外に「ぜんそく」の病状判断を正確にするために「ピークフローメーター」を通院されているかたにはおわたしし、3〜6ヶ月ごとに肺機能検査も実施しています。きちんとした病状判断は治療薬を必要最低限なものにへらすのに役立ちますし、病状の変化をはやめに把握することにより症状の悪化を未然にふせぐこともできます。
「ぜんそく」はなかなかよくならない場合もありますが、8割以上のかたはきちんとした治療により「無症状」の状態までコントロールできるといわれています。じっくりと時間をかけて治療することにより薬を徐々にへらしていくこともできると考えられています。「自分もぜんそくかも」「喘息の治療をながくうけているけどどうなんだろう」と思われたかたは、一度「ぜんそく」の専門医を受診されることをおすすめいたします。
これからも「けやき内科」をよろしくお願いいたします!