けやき内科のブログをごらんいただき、ありがとうございます。院長の加藤景介です。
大阪で開催されました「第24回日本アレルギー学会春季臨床大会」に参加してまいりました。この学会では年に二回全国規模の講演会が開催されますが、春の講演会は「臨床大会」というようにより診療の現場で重要となるポイントがクローズアップされています。「アレルギー」というくくりの学会であるため「内科」「小児科」「皮膚科」「耳鼻科」など、さまざまな診療科の医師が参加するのもこの学会の特徴であり、私が日常診療をおこなっている「喘息」「花粉症」「アトピー性皮膚炎」などにおいても、さまざまな視点からみた最新の知見にふれることができます。
スケジュールの都合上一日しか参加できませんでしたが、喘息のシンポジウムに参加したり花粉症の講演などをきくことができました。
「アレルギー疾患」にかかっている患者様は複数の疾患をもっていることが多く(たとえば「喘息」と「花粉症」、「喘息」と「アトピー」など)、一般的に「内科」「耳鼻科」「皮膚科」など複数の診療科に並行して通院されていることも少なくありません。しかしながらこれらの疾患は病状の変化に関連性がある場合も多く、喘息とアトピーが同時に悪化したり花粉症の悪化により喘息が悪化したりする場合があります。治療計画をたてる場合も同様で、いくら喘息の治療を強化しても花粉症がコントロールできていないと病状が改善しないこともあります。
私がもともと呼吸器内科医であることもあり、けやき内科には「気管支喘息」の患者様が多く通院されていますが、「内科医」として喘息の診療をおこなうだけではなく「アレルギー専門医」として合併する「花粉症」や「アトピー性皮膚炎」の病状も配慮しながら総合的にアレルギーをコントロールすることを考えて治療計画をたてています。学会に参加することでそのような観点からの最新の知見を得ることもできました。
これからも「けやき内科」をよろしくお願いいたします。