2012年11月12日

今日は「World Pneumonia Day(世界肺炎の日)」です!

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11月12日は「World Pneumonia Day (世界肺炎の日)」です!
現在「肺炎」は国を問わず主な死亡原因となる疾患の一つとして重要視されています。特に途上国においては小児の肺炎による死亡が大きな問題となっており、「World Pneumonia Day」のホームページではワクチンの確保・薬品の確保・生活の改善などのための援助を呼びかけています。

日本でも「肺炎」は注目すべき疾患であり、昨年2011年の厚生労働省による人口動態調査において「肺炎」は「がん」「心疾患」に続き第三位となりました。これまで三位であった「脳血管疾患」をぬいて4位から3位になったわけですが、「肺炎」が死因の3位以内にはいったのは実に1951年以来とのことです。特に日本では高齢者の肺炎が肺炎死亡の多くを占めていることから、名古屋市においても高齢者(65才以上)を対象とした「肺炎球菌予防接種」の公費助成も行われています。また昨年に引き続いて「マイコプラズマ肺炎」も流行しており、日本各地における定点あたりの報告症例数でみると、昨年のピークに達してはいませんが常に昨年同時期の報告数をうわまわっており、これからの時季の大流行も懸念されています。「マイコプラズマ肺炎」は「人から人にうつる」ため、学校などで集団生活をおくる小児・若年者の間で流行することが知られており、お若い方も注意いただくことが必要です。

「肺炎」の初期症状は「せき」「たん」「発熱」といったもので、いわゆる「かぜ」となんら違いはありません。通常は「せきどめ」などの対症療法の「かぜ薬」ではよくなりませんので、「薬をのんでもよくならない」「症状がながびいてすっきりしない」ような時には「肺炎」を疑った方がよいでしょう。また「息苦しさ」「呼吸した時の胸の痛み」「何日も続く発熱」といった症状があるときも肺炎を疑うべきです。はやめに病院を受診することをおすすめいたします!

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posted by けやき内科 at 06:25| お知らせ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする