2012年11月14日

今日は「World COPD Day(世界COPDの日)」です!

2012WorldCOPDDay.jpg「けやき内科」のブログをごらんいただき、ありがとうございます!
今日11月14日は「World COPD Day(世界COPDの日)」です。「COPD」というのは「Chronic Obstructive Pulmonary Disease : 慢性閉塞性肺疾患」のことで、主にたばこによっておこる肺の機能障害をきたす病気です。
この「World COPD Day」は国際的にCOPDの啓発・研究をおこなっている団体「GOLD: Global Initiative for Chronic Obstructive Lung Disease」が2002年に主唱したもので、世界COPD患者団体連合会の協力のもと毎年世界各国でCOPDにちなんだイベントが開催されています。日本でも東京・大阪など各地でCOPD啓発のための講演会などが開催される予定です。
「COPD」は世界各国で現在もっとも注目をあびている疾患の一つで、アメリカでも今月11月は「COPD Awareness Month: COPD認知月間」に指定されています。また現在日本では医師会や学会で構成されている「日本COPD対策推進会議」によって「COPD啓発プロジェクト」が展開されています。
なぜこのように「COPDを知ろう」という運動がさかんになっているかですが、これは「COPD」という病気の特徴から「COPDを発症してもなかなか気づかれない」ということがあげられます。「COPD」は主に喫煙によって肺が障害され徐々に肺機能が低下していく病気ですが、非常にゆっくり進行するのが特徴です。人間の体はゆっくり障害がおきても、それに慣れてしまうためかなかなか気づかれないようで、通常「COPD」は「せき」「たん」「息切れ」といった気道症状が特徴ですが、「タバコをすうんだから少しくらい咳や痰はでるだろう」「息切れするようになってきたけど、年のせいかな」というように考えられてしまうことが往々にしてあります。結果かなり重症になってから病院にかかられることが多く、もっと早期に診断・治療されていれば進行をくいとめられたのに・・・ということも少なくありません。
現在日本では500万人以上のCOPDの患者さんが診断されずにいると言われており、このような方々に早く気づいて受診していただくためにも「COPDという病気をまずは広く知ってもらおう」という事なのです。
「COPD」の診断のためには「肺機能検査」がかかせません。また「COPD」はCTスキャン上「肺気腫」の所見をともなうことが多いのも特徴です。「けやき内科」でも喫煙歴があって「せき」「たん」「息切れ」といった症状で受診された方には、肺機能検査・CT検査をおすすめしています。ご不安な方は早めの受診をおすすめいたします!

これからも「けやき内科」をよろしくお願いいたします!

posted by けやき内科 at 06:16| お知らせ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする