
最近「風疹が流行している」というニュースをきかれたかたも多いかと思います。「けやき内科」にも風疹の予防接種についての問い合わせがふえてまいりました。
国立感染症研究所の発表によると、昨年は日本全国で約2,500人の風疹患者数が報告されたのに対し、今年は現時点で1,300人以上の報告がされているとのこと。また感染者の70%が20才台から40才台の男性で、80%が首都圏での報告とのことです。厚生労働省によると風疹の予防接種は合併症の問題のため実施されなかった期間があるため、現在風疹が流行している世代がまさにその世代とのこと。首都圏の働き盛りの男性の間で流行しているわけですので、お仕事で東京にいかれるような同世代のかたは、より注意が必要ということになります。
「風疹」は「発熱」「発疹」「リンパ節腫脹」を主症状とする「ウイルス感染症」のひとつですが、妊娠初期の女性が発症するとおなかの赤ちゃんが「先天性風疹症候群」という病気になることが知られています。「先天性風疹症候群」になると「心臓病」や「難聴」「白内障」などの障害がおきる可能性があります。
厚生労働省では現在定期接種となっている「MRワクチン(麻疹・風疹ワクチン)」の接種を励行するとともに、妊娠の可能性のある女性やその夫・家族のかたで「風疹抗体」が十分でなかった方は任意で予防接種をうけることを推奨しています。
「けやき内科」でも血液検査での「風疹抗体測定」をおこなっておりますので、気になる方は一度ご来院ください。抗体が十分でなかった場合は「風疹ワクチン」の接種もおこないます。ただし「抗体測定」「予防接種」とも保険適用外のため自費となりますので、ご注意ください。
これからも「けやき内科」をよろしくお願いいたします!