2013年06月24日

「第103回 日本呼吸器学会東海地方学会」に参加いたしました。

第103回日本呼吸器学会東海地方学会.jpgけやき内科のブログをごらんいただき、ありがとうございます。院長の加藤景介です。

6月22日・23日の二日間にわたり、名古屋にて「第103回 日本呼吸器学会東海地方学会」が開催され、私も参加してまいりました。
この学会では東海地方で呼吸器内科診療に従事せる医療機関の専門医が、それぞれの施設における診療状況をまとめたり稀少な症例報告を発表いたします。施設をこえて診療情報を共有することはお互いの医療レベルの向上につながり、また他の医療機関の専門医から意見をきくことは違った視点から自施設の医療内容を客観的に再評価することができます。今回も非常に多くの専門医が参加し活気が感じられました。
また日本を代表する著名な専門医の講演も開催され、私も「気管支喘息」「肺炎」「COPD(慢性閉塞性肺疾患)」それぞれをテーマとしたご講演をきくことができました。このような講演からは現在の医療における最新の知見をえることができ、新たな知識にふれることで自分の診療への意欲もわいてきます。
今回の学会に参加してえられた知見を、さっそくこれからの日常診療にいかしていきたいと思います。

これからもけやき内科をよろしくお願いいたします。

posted by けやき内科 at 06:59| 院長より | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年06月23日

「喘息フォーラム」に参加してまいりました。

第二回水曜会喘息フォーラム.jpgけやき内科のブログをごらんいただき、ありがとうございます。院長の加藤景介です。

名古屋で開催された「喘息フォーラム」に参加してまいりました。
今回は近畿大学医学部呼吸器・アレルギー内科教授の久米裕昭先生のご講演を拝聴いたしました。久米先生は以前は名古屋大学医学部附属病院でご勤務されており、私が名古屋大学で働いていた際の上司にあたり、当時は直接色々とご指導いただいておりました。長年気管支喘息の研究・診療に従事され、現在日本を代表して国際的に活躍されている先生のお一人です。

今回は「COPD(慢性閉塞性肺疾患)」と「気管支喘息」の合併にフォーカスをあて、先生の日常診療の実際や現在おこなってみえる研究の結果データなどをご教示いただき、大変興味深く拝聴し非常に勉強になりました。どのように診断していくべきか、薬剤の選択をいかにすべきかなど、日常の診療で参考となる知識をいくつも得ることができ、ご講演後に個人的に私の疑問点をいくつかおうかがいした際も一つ一つ丁寧にご指導いただきました。

ご高名な久米先生に直接ご指導いただける機会はなかなかなく、今回のフォーラムへの参加は本当によい機会でした。今回得られた知識を早速日常の診療にいかしていきたいと思います。

posted by けやき内科 at 06:20| 院長より | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年06月13日

Q「先月子供が産まれ、アレルギーにならないように、掃除をこまめにしていたら・・・」

ショッパー版教えて!ドクター.jpgQ) 先月子供が産まれ、アレルギーにならないように、掃除をこまめにしていたら、主人に「少しくらい掃除の手を抜いた方が子供に免疫ができる」と言われました。確かに主人の実家はあまりきれいではありませんが、主人はアレルギーなく健康です。関係あるのでしょうか。(32歳 尾張旭市)

A) アレルギーの発症には「遺伝的要因」と「後天的要因」が関与していると言われています。前者は「遺伝子」が関与するとされるもので、後者は産まれた後の環境や何らかの外的因子の影響(感染症や抗原暴露など)によるというものです。後者の一つに「衛生仮説」がありますが、これは「清潔すぎる環境がアレルギーの発症につながる」というもので、免疫系のなかで重要な働きをするT細胞が関与するとされています。
しかしこれは「不衛生のほうがよい」と言っているわけではありません。衛生環境の整備が乳幼児の成長や疾病予防に貢献していることも事実であり、過度にならない程度に気をつけることをおすすめいたします。


(2013年6月13日ショッパー東エリア版「教えて!ドクター Q&A」掲載)

posted by けやき内科 at 06:05| 教えて ドクターQ & A | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年06月11日

Q「75歳の父が健康診断で撮ったレントゲンで「肺に水が溜まっている」と言われました・・・」

教えて!ドクター2.jpgQ) 75歳の父が健康診断で撮ったレントゲンで「肺に水が溜まっている」と言われましたが、その場で2カ月ほど様子をみましょうと言われました。2カ月も様子をみて大丈夫なのでしょうか。他の病院へ行くべきでしょうか。

A) 健康診断という事は無症状という事でしょうか。それなら肺の外側の臓側胸膜と壁側胸膜の間に「胸水」が貯留している事ではないかと思います。軽度の胸水では無症状であることは珍しくありません。
「胸水」は肺のうっ血や血液中のタンパク質の低下等による「漏出性胸水」と、肺や胸膜でおきた感染症や腫瘍からひきおこされる「炎症」による「滲出性胸水」に分けられます。疾患名で言うと前者には「心不全」「肝硬変」「ネフローゼ」等が、後者には「細菌性胸膜炎」「結核性胸膜炎」「胸膜中皮腫」「肺癌(癌性胸膜炎)」等が含まれます。単に「胸水」といっても非常に様々な疾患の可能性があり、原因が何かによって対処法は全く異なります。実際のレントゲンを見ていませんのでなんとも言えませんが、「2カ月」は少し長いように思います。呼吸器専門医の受診をお勧めします。


(2013年6月11日中日新聞なごや東版朝刊「教えて!ドクター Q&A」掲載)

posted by けやき内科 at 05:43| 教えて ドクターQ & A | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年06月09日

平成25年度の「特定健康診査」を実施しています!

メタボリっくま.jpg「けやき内科」のブログをごらんいただき、ありがとうございます!

今月より平成25年度の「特定健康診査」を開始いたしました!
この「特定健康診査」は平成20年度から開始された「メタボ検診」ともいわれるもので、「高血圧」「糖尿病」「高コレステロール血症」「高尿酸血症(痛風)」などの「食べ過ぎ」「運動不足」といった生活習慣の問題からおきる「生活習慣病」の早期発見・予防を目的としています。
こういった病気はいずれも早期には自覚症状がありません。血圧をはかったり、血液検査・尿検査をうけたりしてはじめてわかります。「自覚症状がないから大丈夫」と思って放置したりすると、「心筋梗塞」や「脳血管障害」といった命にかかわる病気につながる危険性があります。つまり「症状がでてからではおそい」ということですね。
対象となるのは名古屋市在住の40才以上のかたです。ご希望のかたは、「国民健康保険」の方は名古屋市から配布された「受診券」を、「被用者保険(協会けんぽ・健保組合・共済組合・国保連合)」の方は協会あるいは組合から配布された「受診券」をおもちのうえご来院ください。また健康保険証の確認も必要ですので忘れずに持参いただきますよう、よろしくお願いいたします。
75才以上のかたは「特定健康診査」とほぼ同じ内容の「後期高齢者医療健康診査」が受けられます。「特定健康診査」同様に名古屋市から配布された「受診券」をご持参ください。ただし今年度中に75才になられる方の場合、4月〜9月うまれの方は誕生月以降に「後期高齢者医療者健康診査」、10月〜3月うまれの方は誕生月までに「特定健康診査」となりますので、ご注意いただきますようお願いいたします。
健診の結果は3〜4週後に「けやき内科」に届きますので、通常の診療と同様の形式で説明させていただきます。結果説明のみの場合は無料となりますが、治療や精密検査の必要な病状と判断された場合は再診あつかいでの保険診療となります。

ちなみに画像は「特定健康診査」のイメージキャラクター「メタボリっくま」だそうです。
一年に一度の健診をうける機会ですので、健康管理のため是非ご検討ください!
これからも「けやき内科」をよろしくお願いいたします!


posted by けやき内科 at 07:08| お知らせ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする