2013年08月29日

「COPD」の講演会に参加してまいりました。

2013COPDガイドライン講演会.jpgけやき内科のブログをごらんいただき、ありがとうございます。院長の加藤景介です。

昨日名古屋で開催されました「COPD(Chronic Obstructive Pulmonary Disease 慢性閉塞性肺疾患)」の講演会に参加してまいりました。今回の講演会ではCOPDの研究・診療に携われる呼吸器専門医のなかでも著名な先生方がご講演され、今年改訂された日本呼吸器学会の「COPD 診断と治療のためのガイドライン」を中心に、現在のCOPDの治療の現状や今後の課題などが議論されました。

「COPD(慢性閉塞性肺疾患)」は主に喫煙によっておきる進行性の慢性疾患ですが、初期の段階では症状がほとんどない場合もあります。現在日本ではCOPDであるのにもかかわらず未だ診断されていない方が500万人以上いるといわれており、一般のかたの認知度をあげるとともに医療者側がいかに早期診断・早期治療にとりくんでいくべきかが課題となっています。またCOPDは現時点で完治しない疾患ではありますが、ここ数年間の間に抗コリン剤・長時間作動性β刺激剤といった気管支拡張剤の新薬が相次いで開発された経緯もあり、10年前と比較しても治療薬の選択肢が格段に広がりました。そのような状況のなかで、いかにCOPDを的確に診断して、患者さんそれぞれの病状にみあった治療を選択するかが重要となってきます。
今回の講演会では現状をふまえて改訂された「ガイドライン」の要点を確認するとともに、COPD診療における様々な最新の知見を得ることができました。早速今後の診療にいかしていきたいと思います。

これからも「けやき内科」をよろしくお願いいたします。

posted by けやき内科 at 06:18| 院長より | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする