2013年09月01日

「気管支喘息」と「COPD(慢性閉塞性肺疾患)」のシンポジウムに参加してまいりました。

2013喘息COPDシンポジウム.jpgけやき内科のブログをごらんいただき、ありがとうございます。
院長の加藤景介です。

名古屋で開催されました「気管支喘息」と「COPD(慢性閉塞性肺疾患)」のシンポジウムに参加してまいりました。この二つの疾患はまったく異なるものですが、治療薬として選択される薬剤はいくつか共通しており、また「気管支喘息」と「COPD」のオーバーラップ(二つの病気を同時にもっている病状)が存在することが最近注目されていることから、同時に議論されることもすくなくありません。
今回のシンポジウムでは前半は東京・名古屋・大阪の三会場をオンラインで中継して、COPD・気管支喘息の診療・研究においてそれぞれの分野で第一人者であられる先生の講演ののち三会場通しての質疑応答がおこなわれました。また後半では東海地域においてCOPD・気管支喘息の診療に携わる専門医を中心に講演・討論が実施されました。
今回のシンポジウムは、第一人者でおられる先生の最新の知見を得られる貴重な機会であったことは勿論ですが、「どんなにすばらしい治療薬・治療法でも、処方する医師および治療をうける患者の正しい理解がなければ成立しない。」ということを痛感いたしました。けやき内科にも「他の病院で治療をうけているがよくならない。」という理由で受診される方がたくさんおみえになりますが、状況を確認すると薬剤の使用法が適切でなかった事が時にみうけられます。特に「内服薬(飲み薬)」よりも「吸入薬(吸って使用する薬)」の方が、不適切な使用がされる傾向があるように感じます。今回のシンポジウムでも薬剤の使用法や病気の知識などを患者様に指導することが非常に重要であるとお話しされた先生がおみえになりましたが、医師が的確な理解に基づいて正しく処方・指導することが大切であると感じました。
今回のシンポジウムに参加して得られたものを早速これからの診療にいかしていきたいと思います。これからも「けやき内科」をよろしくお願いいたします。

posted by けやき内科 at 07:06| 院長より | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする