2013年11月12日

今日は「World Pneumonia Day (世界肺炎の日)」です!

World Pneumonia Day 2013.jpg「けやき内科」のブログをごらんいただき、ありがとうございます!
今日11月12日は「World Pneumonia Day (世界肺炎の日)」です。世界的にみて「肺炎」は対策をたてるべき疾患の一つであることは間違いなく、特に途上国においては小児の「肺炎」による死亡が大きな問題となっています。World Pneumonia Day のホームページでは、途上国で小児の死亡率の高い「肺炎」と「下痢症」をあげ予防・診断・治療のレベル向上のための援助をよびかけています。
日本においても「肺炎」は注目すべき疾患であり、平成24年の人口動態統計によると日本人の死因は1位「悪性新生物」2位「心疾患」3位「肺炎」となっています。特に高齢者における「肺炎」の死亡率の高さが問題となっており、いかに「肺炎」を予防するか、いかに早期診断し、いかに治癒につなげるかということが課題になっています。
「肺炎」はウイルスの上気道感染、つまり「風邪」に引き続いて起きることが多く、予防のためには「うがい」「手洗い」が重要です。特に外出から帰宅した際には必ず行う事をおすすめします!また「肺炎」を起こす菌のうち「肺炎球菌」については「予防接種」を受けることが可能です。名古屋市においては65才以上の方は市の補助もありますので、自己負担4,000円で接種することができます(接種後5年間有効)。「けやき内科」でも予約制で実施しております(キャンセル不可)ので、ご希望の方は是非お問い合わせください。

これからも「けやき内科」をよろしくお願いいたします!

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2013年11月03日

「抗菌化学療法」の研究会に参加してまりました。

2013適正抗菌化学療法研究会.jpgけやき内科のブログをごらんいただきありがとうございます。院長の加藤景介です。

名古屋で開催されました「抗菌化学療法」の研究会に参加してまいりました。
「抗菌化学療法」とは気管支炎・肺炎などの細菌感染症に対しておこなう、抗生物質などの抗菌剤による治療法をさします。今回の研究会では抗菌剤の中でも「マクロライド系」の抗菌剤による「呼吸器感染症」の領域における講演を拝聴いたしました。
これまでも風邪と診断した患者様から「抗生物質は処方してもらえますか?」とご質問いただくことが何度かありました。その都度「風邪はウイルス感染症ですから、細菌感染症に対しての治療薬である抗生物質は必要ありませんよ。」と説明していますが、これは日本において抗生物質がいかに濫用されてきたかということを示す事実です。一般の方が「風邪など発熱の症状がある病気は抗生物質が必要」というように誤解されているのは、これまで抗生物質・抗菌剤を必要以上に投与してきた我々医療者側に責任があることは間違いありません。抗菌剤の濫用はこのような誤解のみではなく、薬の効きにくいあるいは効かない「薬剤耐性菌」の増加にもつながっていると考えられています。医療者は感染症が何によるものなのか、ウイルスなのか細菌なのか、ウイルスであればどんなウイルスなのか、細菌であればどんな細菌なのか、可能な限り病原微生物が何かを判断した上で投与する薬剤を選択しなければなりません。医療者一人一人が抗菌剤を適正に使用していくことが重要なのです。

10月中旬以降寒くなってきたこともあり、けやき内科も「発熱」「咳・痰」といった急性症状で来院される方が非常に増えています。これからも適正な医療サービスが地域に提供できるよう積極的にとりくんでいきたいと思います。

posted by けやき内科 at 07:45| 院長より | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年11月02日

COPDフォーラムに参加してまいりました。

2013秋COPDフォーラム.jpgけやき内科のブログをごらんいただき、ありがとうございます。院長の加藤景介です。

名古屋で開催された「COPDフォーラム」に参加してまいりました。
「COPD」とは「Chronic Obstructive Pulmonary Disease」の略で、日本語で「慢性閉塞性肺疾患」をさします。主に喫煙によっておきる肺の傷害による疾患をさし、以前は「肺気腫」や「慢性気管支炎」ともいわれていました。現在日本ではCOPDであるにもかかわらず診断されていない方が500万人以上いるといわれており、一般の方々における認知度をあげるとともに医療者側の早期診断率の向上が課題となっています。
今回の「COPDフォーラム」では、この地域でCOPDの診療にとりくむにあたり大学病院のような高次医療機関と、診療所のようなプライマリケア(様々な疾患の基本的な診療)を担当する医療機関とでいかに連携をとっていくかということがまず議論されました。次に今年改訂された「COPDガイドライン」の内容や今後でてくるCOPDの新薬の有効性などをふくめたご講演を拝聴しました。
けやき内科でもCOPDの診断において重要な「肺機能検査」やマルチスライスCTによる「肺気腫解析」に積極的にとりくんでいますが、寒くなってくるこれからの時期は特に風邪などの感染症の合併により「COPDの増悪」がおきやすく、入院治療を要する状況となる場合もあることから入院設備のある高次医療機関との医療連携は非常に重要であると痛感します。地域において提供できる医療サービスができるかぎり充実したものになるよう、今後も積極的に努力してとりくんでいきたいと思います。

これからもけやき内科をよろしくお願い申しあげます。

posted by けやき内科 at 23:00| 院長より | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする