2014年02月13日

Q「以前に比べてテレビ等でも「COPD」を耳にする機会が増え・・・」

ショッパー版教えて!ドクター.jpgQ) 以前に比べてテレビ等でも「COPD」を耳にする機会が増えました。喫煙者ですが、実際どのような症状がでたら、病院でどういう検査等をするのか教えて下さい。(名東区 51才)

A) 「COPD」は「Chronic Obstructive Pulmonary Disease」の略で、日本語では「慢性閉塞性肺疾患」といいます。主に喫煙によっておきる肺への傷害による疾患をさし、以前は「肺気腫」や「慢性気管支炎」といわれていました。初期には無症状であることも少なくなく、風邪をひいたときに咳・痰などの気道症状がながびくといった程度である場合もあります。進行すると慢性的に咳・痰がでるようになったり、階段や坂道を登るときに息切れを感じるようになりますが、喫煙本数・喫煙年数が多い方は症状がほとんどなくても発症している可能性は否定できません。診断のためには肺機能検査が不可欠であり、構造的な変化(肺気腫)の程度をみるためにはCT撮影も必要です。症状がないからと安心せず、ご心配であれば早めの受診をおすすめします。


(2014年2月13日ショッパー東エリア版「教えて!ドクター Q&A」掲載)

posted by けやき内科 at 06:00| 教えて ドクターQ & A | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする