
A) 成人の気管支喘息の場合、残念ながら現在の医学では完治できません。かといって一生治療せねばならないかというと必ずしもそうではありません。適切な治療により80%以上の方が症状のない状態にコントロール可能と言われていますが、無症状の状態を維持するためにはピークフロー値の推移や肺機能検査・呼気NO検査等をおこない「気管支の炎症がおさまっているか」「気道狭窄が改善されているか」等を確認しつつ、いつまで治療を継続するか検討する必要があります。「症状がよくなった」というだけで治療をやめてしまうといずれまた症状がでてくる確率が高くなり、結果的に治療期間が長くなるばかりか肺機能障害が固定されてしまう可能性もあります。症状のみで判断せずしっかり治療する事をおすすめします。
(2014年8月21日ショッパー東エリア版「教えて!ドクター Q&A」掲載)