Q) 友人が、風邪の咳が長引いて受診したら百日咳と診断されたそうです。続く咳は感染症の場合もあるそうで、他にどんな病気がありますか。(長久手市 53才)
A) 「咳」「痰」の症状を「風邪」と思われる方は多いですが、3週間以上続く場合は単なる風邪ではない可能性があります。「百日咳」は「百日咳菌」による感染症で、その名の通り約百日間(約3ヶ月間)ほど咳が続く事を特徴とします。他に頻度の高い感染症として「マイコプラズマ感染症」もあげられます。「マイコプラズマ」は小児や若年者の間で流行する事が多く、学校などで集団感染がみられる場合もあります。また戦後の日本で大流行し現在も集団感染等で問題となる「肺結核」も「咳」「痰」がながく続く場合があります。これらの感染症は胸部レントゲンや喀痰検査、血液検査などで診断が可能ですし、適切な治療を受けることにより完治も望めます。症状がながびく場合には「呼吸器専門医」「感染症専門医」を受診する事をお勧めいたします。
(2015年2月12日ショッパー東エリア版「教えて!ドクター Q&A」掲載)