2015年05月05日

今日は「World Asthma Day (世界喘息の日)」です!

WorldAsthmaDay2015.jpg「けやき内科」のブログをごらんいただき、ありがとうございます!
今日5月5日は「World Asthma Day (世界喘息の日)」です。みなさん、ご存じでしたか?

この「World Asthma Day」は「喘息の国際指針」である「GINA (Global Initiative for Astma)」が「喘息に対する理解をすすめ、喘息の治療管理をよくする」目的でさだめたもので、世界各国でさまざまなイベントが予定されています。今年はこれまでと同様「You Can Control Your Asthma(あなたは自分で喘息をコントロールできます)」をテーマとし、サブテーマとして「It's Time to Control Asthma(今こそ喘息をコントロールする時です)」を掲げています。

「喘息」は風邪をひいたり季節のかわりめなどに「咳」「痰」「息苦しさ」などの症状が出現することが多く、実際に症状を契機に病院を受診されるかたも多いと思います。一般に的確な病状判断のもと適切な治療をおこなえば80%以上のかたが症状のない状態にコントロールできるといわれていますが、症状がなくなったあとも「症状がでないように」治療をきちんと継続していくことが重要です。つまり「症状が無くなった」という事が「喘息がなおった」という事ではないのです。かといってずっと同じ治療を延々と続けるわけではなく、しっかりとコントロールされた状態が維持されていれば治療を「ステップダウン」していく、つまり薬の種類をへらしたり吸入薬の吸入回数をへらしたりする事もできるとされています。またこの「このコントロールされた状態」というのは「症状のない状態」のみをさすわけではなく、喘息の本態である「気道の炎症」がコントロールされ十分な「気道の拡張」が得られていることが条件となります。そういった判断をするためには、自宅での「ピークフローメーター」の測定や、定期的な肺機能検査・呼気中NO測定検査の実施が有用です。症状のみを基準として治療をやめたりすると、「気道狭窄」が改善せず何度も症状を繰り返すようになったり、かえって治療必要期間がながくなったりするのです。
現在世界中で「喘息」の患者数が増えていることが注目されており、全世界で3億人以上、日本国内で400万人以上の方が喘息であるとされています。また日本で年間およそ2,000件みられる「喘息死」も問題となっており、「喘息死」の一番の原因は「病状を軽く判断したために、適切な治療がおこなわれなかった、あるいは遅れた」ことと言われています。

「けやき内科」では、これまで同様に「気管支喘息」の的確な病状判断と適切な治療を実施していく呼吸器内科・アレルギー内科の専門医療機関として、積極的に喘息診療にとりくんでいきたいと思います!
これからも「けやき内科」をよろしくお願いいたします。

posted by けやき内科 at 06:00| お知らせ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする