2015年06月28日

「気管支喘息」のシンポジウムに参加してまりました。

喘息エキスパートシンポジウム2015.jpgけやき内科のブログをごらんいただき、ありがとうございます。院長の加藤景介です。

東京で開催されました「気管支喘息」のシンポジウムに参加してまいりました。
今回のシンポジウムには日本全国から気管支喘息の診療を積極的におこなっている専門医が参加し、大変な活気が感じられました。今年は日本アレルギー学会から「喘息予防・管理ガイドライン2015」が発行されたこともあり、気管支喘息の診療のありかたについて各方面で注目が集まっているようです。
今回のシンポジウムではガイドライン改定の中心となられた大学教授の先生や、海外から招かれた先生のご講演を拝聴し、また聴講者も参加するパネルディスカッションも開催され大変有意義なシンポジウムでした。
気管支喘息は小児・成人ともに非常に多くの患者様が存在し、その診療には多くの医療機関が携わらなければならないことは間違いありませんが、すべての医療機関が専門的な診療を実践していくには設備面などもふくめ無理があるのが現状です。また気管支喘息の病状のとらえかたにおいても、患者様側と医療者側で認識にずれが生じることも少なからずあり、専門医と非専門医の間においても同様といえるかと思います。こういった問題点はなかなか解消されるものではありませんが、気管支喘息の専門的診療をおこなう立場として常に考えていかねばならない課題であることは間違いありません。
今回のシンポジウムに参加して現在の気管支喘息の診療におけるさまざまな問題点を再認識するとともに、専門的診療を担う立場として今後どのように診療をおこなっていくか、あらためて考えるよい機会となりました。

これからもけやき内科をよろしくお願い致します。

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2015年06月25日

「ショッパー」でご紹介いただきました!

2015春ショッパー名東区特集.jpg

「けやき内科」のブログをごらんいただき、ありがとうございます!

本日発行の「ショッパー」にて「けやき内科」をご紹介いただきました!
6月から名古屋市の特定健診も開始となりました。予約制でおこなっておりますので、ご希望の方は是非一度ご連絡ください!また受診の際には受診券と保険証をお忘れにならないよう、よろしくお願い申しあげます。

これからも「けやき内科」をよろしくお願いいたします!

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2015年06月22日

気管支喘息のワークショップに参加してまいりました。

気管支喘息ワークショップ2015.jpgけやき内科のブログをごらんいただき、ありがとうございます。院長の加藤景介です。

東京で開催されました「気管支喘息」のワークショップに参加してまいりました。
今回のワークショップには日本全国で気管支喘息の専門的診療をおこなっている医療機関の医師が参加され、まず気管支喘息の研究で有名な大学病院の先生のご講演ののち、いくつかの少人数のグループにわかれて「気管支喘息の治療の中心となる吸入薬をいかに選択するか」という事を中心に討議が行われました。
現在気管支喘息の治療においては「吸入ステロイド薬」「ベータ刺激剤」といった吸入薬を使用しますが、それぞれ複数の製薬会社から数種類の吸入薬がでており、様々な組み合わせの薬(合剤)もあることから選択肢が増えた反面、どのように選択すべきかわかりにくくなっているのも現状です。専門医の立場としてはそれぞれの薬剤の特性を見極め、個々の患者様の病状などにあわせて適切な薬剤を選択せねばなりません。
今回のワークショップでは他施設の先生方がどのように考えて薬剤を選択しているかということを直にお伺いすることができ、様々な考え方があるということを実感し大変勉強になりました。今回のワークショップで得られたものを、早速日常の診療にいかしていきたいと思います。

これからもけやき内科をよろしくお願い致します。

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2015年06月19日

MERS(中東呼吸器症候群)が疑われる方への対応について

MERSポスター愛知県医師会.jpg「けやき内科」のブログをご覧いただき、ありがとうございます。院長の加藤景介です。

現在「MERS(中東呼吸器症候群)」が韓国で感染拡大し、残念なことに毎日のようにお亡くなりになられた方の人数が報道されています。6月19日現在、日本国内で感染者は報告されておりませんが、新型インフルエンザと同様に日本国内に感染者がでる可能性は十分あると考えられています。
「MERS(中東呼吸器症候群)」はヒトコブラクダが保有していたMERSコロナウイルスの感染症であり、中東地域で流行がみられていましたが、人から人への感染でひろがっていく事が問題視されており韓国でも人-人感染で感染拡大がおきていることはご存知のことと思います。通常感染2日〜2週間の潜伏期間ののちに発熱や咳といった風邪と同様の症状ではじまり、軽症で完治する方もみえますが、肺炎をおこして重篤な呼吸不全をおこして死に至る場合もあることが知られています。

報道によると韓国では病院において感染が一気にひろがったとされています。同様のことは日本でもおきる可能性があり、現在厚生労働省は「MERSが疑われる方は直接病院を受診せず、まずは保健所に電話で相談するよう」呼びかけています。「もしかしたらMERS?」と思われた場合、不安は非常に大きいものと思いますが感染拡大を防ぐため「すぐに病院を受診しない」ようよろしくお願い致します。(保健所の指示によりまずは本当にMERSかどうかの検査をうけることとなります。治療は指定の医療機関でうけることとなりますのでご安心ください。)

現在中東地域や韓国から帰国されて2週間以内に「発熱」「咳」などの症状がみられた方は「MERS」感染の可能性は否定できないとされています。まずは居住地域のもよりの保健所にご連絡いただきますようよろしくお願い致します。

これからもけやき内科をよろしくお願い致します。

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2015年06月11日

Q「喫煙歴25年です。咳が続くので気になって・・・」

ショッパー版教えて!ドクター.jpgQ)喫煙歴25年です。咳が続くので気になって肺のレントゲンを撮ってもらいましたが異常はありませんでした。レントゲンで問題なければ肺癌になっていないと思って大丈夫でしょうか。(名東区 48才)

A) レントゲンで異常がないといっても、残念なことに100%肺癌でないとはいいきれません。検査の精度等の問題から、ある程度の確率で偽陰性(肺癌がみおとされる事)が生じてしまいます。例えばレントゲンではなくCTを行う事によって、特に早期の肺癌については検出率が上昇するという報告もあります。しかしながら医療費や被曝の問題等から、肺癌検診でも全ての方に胸部CTを行う事は推奨されてはいません。通常は喫煙状況や咳・痰・血痰・体重減少などの症状の有無、家族に肺癌の方がいないか等、様々な状況から判断してレントゲン・CT・喀痰検査・腫瘍マーカー測定などの検査を必要に応じて組み合わせて実施し判断する事となります。ご心配であれば一度呼吸器専門医を受診する事をお勧めいたします。


(2015年6月11日ショッパー東エリア版「教えて!ドクター Q&A」掲載)

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