
A) 小児喘息の60%以上が完治するのに対し、成人の気管支喘息は残念ながら現在の医学では完治できません。かといって一生治療せねばならないかというと必ずしもそうではありません。通常は症状が無くなった後もピークフロー値の推移や肺機能検査・呼気NO検査等をおこない「気管支の炎症がおさまっているか」「気道狭窄が改善されているか」等を確認しつつ、いつまで治療を継続するか検討します。期間に関しては人により様々ですが、年単位でかかるとお考え下さい。また、もし「症状がよくなった」というだけで治療をやめてしまうと、いずれまた症状がでてくる確率が高くなり結果的に治療期間が長くなるばかりか肺機能障害が固定されてしまう可能性もあります。治療にご不安があれば専門医への受診をお勧めいたします。
(2015年6月4日ショッパー北エリア版「教えて!ドクター Q&A」掲載)