
A) レントゲンで異常がないといっても、残念なことに100%肺癌でないとはいいきれません。検査の精度等の問題から、ある程度の確率で偽陰性(肺癌がみおとされる事)が生じてしまいます。例えばレントゲンではなくCTを行う事によって、特に早期の肺癌については検出率が上昇するという報告もあります。しかしながら医療費や被曝の問題等から、肺癌検診でも全ての方に胸部CTを行う事は推奨されてはいません。通常は喫煙状況や咳・痰・血痰・体重減少などの症状の有無、家族に肺癌の方がいないか等、様々な状況から判断してレントゲン・CT・喀痰検査・腫瘍マーカー測定などの検査を必要に応じて組み合わせて実施し判断する事となります。ご心配であれば一度呼吸器専門医を受診する事をお勧めいたします。
(2015年6月11日ショッパー東エリア版「教えて!ドクター Q&A」掲載)