Q) 子どものころ喘息になり、今は完治しています。自分の2歳の子どもにはかかってほしくないと思っていますが、予防できることはありますか。(名東区 34歳)
A) 「気管支喘息」の発症にはさまざまなものが関与していると言われていますが、現時点で医学的に100%解明されているわけではありません。「遺伝子」の関与もあるとされており、親が喘息だと子どもにも発症しやすいと言われてはいますが、必ずなるわけではありません。環境からの関与もあるとされており、「親の喫煙」や「ダニの存在」「室内でのペットの飼育」等があげられます。しかしこれらを防いでも完全に予防できるわけではありません。「気管支炎」などの感染症が発症に関与するという報告もあります。したがって完全に予防するのは困難と言えますが、早期診断・治療も重症化を防ぐには重要です。「咳が続く」「夜間に咳がでる」といった症状は喘息発症のサインの可能性がありますので、心配な時は早めに専門医を受診する事をお勧めします。
(2015年10月8日ショッパー東エリア版「教えて!ドクター Q&A」掲載)