けやき内科のブログをご覧いただき、ありがとうございます。院長の加藤景介です。
東京で開催されました「花粉症」の講演会に参加してまいりました。今回の講演会ではアレルギー反応と体内時計の研究をされている先生のご講演と、「花粉症」について「長引く咳に対してどのように考えるべきか」と「2016年の来シーズンにむけてどう対応すべきか」というポイントから耳鼻咽喉科のアレルギーを専門とされている先生のご講演を拝聴いたしました。
けやき内科も私がアレルギー専門医ということもあって、毎年「花粉症」の患者様がたくさん来院されます。また一般に「気管支喘息」や「咳喘息」のかたのおよそ60%に「鼻炎」が合併するともいわれていますが、「気管支喘息」と「花粉症」の両方の治療をけやき内科でうけてみえる方も少なくありません。今回は「アレルギー反応はなぜ一定の時間帯によっておこるのか」という基礎的研究のお話と、「咳」という一症状に対して「花粉症」以外の「喘息」「逆流性食道炎」「副鼻腔炎」といった疾患の鑑別をいかにしていくか、また「舌下免疫療法」などの最新の治療法をふくめていかに治療戦略をたてていくかという実践的なお話をきくことができ、大変勉強になりました。
今回の講演会で得られた知見を早速今後の診療に活かしていきたいと思います。
これからもけやき内科をよろしくお願いいたします。
2015年11月30日
2015年11月29日
「抗菌化学療法」の研究会に参加してまいりました。
けやき内科のブログをごらんいただき、ありがとうございます。院長の加藤景介です。
名古屋で開催されました「抗菌化学療法」の研究会に参加してまいりました。「抗菌化学療法」というのは「肺炎」「結核」などの感染症にたいしておこなう「抗菌剤」を中心とした治療をさし、今回はこれからシーズンにはいる「インフルエンザ」と、最近患者数の増加により注目をあびている「非結核性抗酸菌症」について、それぞれの分野の研究では第一人者の先生のご講演を拝聴いたしました。
「インフルエンザ」は「インフルエンザウイルス」による急性感染症の一つですが、以前に比べて「抗インフルエンザ薬」の選択肢がふえ、患者様の基礎疾患や年齢に応じてより効果の期待できる薬剤を選択することが可能となりました。一方より治療効果をあげるための「抗インフルエンザ薬」に併用する補助的な治療も現在注目されており、今回の講演ではその観点からも様々なデータを提示いただき大変勉強になりました。
「非結核性抗酸菌症」は一般にはあまり知られていない疾患かもしれませんが、「非結核性抗酸菌」による慢性的な経過をたどる事が多い呼吸器感染症の一つで、難治性である事も多いことから治療法の開発研究が取り組まれています。今回の講演では疫学から最新の治療データまで詳細にご講演いただき、大変勉強になりました。
今回の研究会に参加して得られた知見を、早速これからの診療にいかしていきたいと思います。
これからもけやき内科をよろしくお願いいたします。
名古屋で開催されました「抗菌化学療法」の研究会に参加してまいりました。「抗菌化学療法」というのは「肺炎」「結核」などの感染症にたいしておこなう「抗菌剤」を中心とした治療をさし、今回はこれからシーズンにはいる「インフルエンザ」と、最近患者数の増加により注目をあびている「非結核性抗酸菌症」について、それぞれの分野の研究では第一人者の先生のご講演を拝聴いたしました。
「インフルエンザ」は「インフルエンザウイルス」による急性感染症の一つですが、以前に比べて「抗インフルエンザ薬」の選択肢がふえ、患者様の基礎疾患や年齢に応じてより効果の期待できる薬剤を選択することが可能となりました。一方より治療効果をあげるための「抗インフルエンザ薬」に併用する補助的な治療も現在注目されており、今回の講演ではその観点からも様々なデータを提示いただき大変勉強になりました。
「非結核性抗酸菌症」は一般にはあまり知られていない疾患かもしれませんが、「非結核性抗酸菌」による慢性的な経過をたどる事が多い呼吸器感染症の一つで、難治性である事も多いことから治療法の開発研究が取り組まれています。今回の講演では疫学から最新の治療データまで詳細にご講演いただき、大変勉強になりました。
今回の研究会に参加して得られた知見を、早速これからの診療にいかしていきたいと思います。
これからもけやき内科をよろしくお願いいたします。
2015年11月27日
「呼気NO測定器」の最新機種を導入いたしました。
「けやき内科」のブログをごらんいただき、ありがとうございます!
今回「けやき内科」では最新の「呼気NO測定器」である「NiOX Vero」を導入いたしました。
これまで「けやき内科」では「NiOX MINO」で測定をおこなってまいりましたが、新機種「NiOX Vero」は吹き口がわかれているため測定画面がみやすく、またバッテリーで駆動できるため検査室以外の診察室などでも測定が可能となり、検査の待ち時間の短縮も期待できます!
はいた息のなかの「一酸化窒素(NO)」の濃度は「気管支喘息」の病状によって変化するといわれ、喘息の病状がわるいと高く、病状がよくなると低くなるといわれています。
この検査器のメリットとして下記のようなことがあげられます。
1. 肺機能検査がうまくできないこどもやお年寄りも簡単に実施できる。
2. 喘息の治療薬の効果がどれくらいでているか判断できる。
3. 「慢性閉塞性肺疾患(COPD)」と「気管支喘息」の合併の判断に参考になる。
4. 喘息の治療薬をへらしたりやめたりした後、悪化の兆候がでていないか判断できる。
日本では2年ほど前に保険適用となった比較的新しい検査ですが、「けやき内科」では従来おこなってきた「肺機能検査」「気道過敏性検査」とともに、一人一人の患者様の病状にあわせた、より適切な喘息治療をおこなう目的で保険適用開始時より実施しております。
「喘息専門の病院で一度相談したい」「今治療をうけているけどなかなかよくならない」といった方は、是非お気軽におこしください!
これからも「けやき内科」をよろしくお願いいたします!
今回「けやき内科」では最新の「呼気NO測定器」である「NiOX Vero」を導入いたしました。
これまで「けやき内科」では「NiOX MINO」で測定をおこなってまいりましたが、新機種「NiOX Vero」は吹き口がわかれているため測定画面がみやすく、またバッテリーで駆動できるため検査室以外の診察室などでも測定が可能となり、検査の待ち時間の短縮も期待できます!
はいた息のなかの「一酸化窒素(NO)」の濃度は「気管支喘息」の病状によって変化するといわれ、喘息の病状がわるいと高く、病状がよくなると低くなるといわれています。
この検査器のメリットとして下記のようなことがあげられます。
1. 肺機能検査がうまくできないこどもやお年寄りも簡単に実施できる。
2. 喘息の治療薬の効果がどれくらいでているか判断できる。
3. 「慢性閉塞性肺疾患(COPD)」と「気管支喘息」の合併の判断に参考になる。
4. 喘息の治療薬をへらしたりやめたりした後、悪化の兆候がでていないか判断できる。
日本では2年ほど前に保険適用となった比較的新しい検査ですが、「けやき内科」では従来おこなってきた「肺機能検査」「気道過敏性検査」とともに、一人一人の患者様の病状にあわせた、より適切な喘息治療をおこなう目的で保険適用開始時より実施しております。
「喘息専門の病院で一度相談したい」「今治療をうけているけどなかなかよくならない」といった方は、是非お気軽におこしください!
これからも「けやき内科」をよろしくお願いいたします!
2015年11月22日
「気管支喘息」の研究会に参加してまいりました。
けやき内科のブログをご覧いただきありがとうございます。院長の加藤景介です。
週末を利用して東京で開催されました「気管支喘息」の研究会に参加してまいりました。今回の研究会では、「気管支喘息」の研究では第一人者の先生のご講演ののち、実際の気管支喘息患者さんの経過を提示して参加者全員で「どう治療すべきか」議論する「症例検討」が行われました。今回の研究会の参加人数は10数名と小規模でしたが、日本全国の各地域で「気管支喘息」の専門的診療をおこなっている医師のみが参加し、活発な議論が展開され大変有意義な時間がすごせました。
「気管支喘息」はアレルギー疾患の一つで、小児から高齢者まで幅広い年代のかたに発症する「咳」「痰」「息苦しさ」などの気道症状を主とする呼吸器疾患です。「風邪」などの感染症を契機に症状がながびいて病院を受診され診断されることも多く、そのせいか「風邪」と同様に「急性疾患」というイメージを抱いている方も多いのですが、「慢性疾患」であり症状がおさまっても治療を継続することが必要です。一般に病状にみあった適切な治療がされれば80%以上の方が症状がなくなるといわれており、その一方で症状がなくなったのみで治療を中断してしまうと症状発現を何度も繰り返し重症化していくと考えられています。
「気管支喘息」の治療は「吸入薬」が中心となりますが、「吸入ステロイド薬」「β刺激薬」「抗コリン薬」といった「気管支拡張剤」を患者様それぞれの病状に合わせて用量や組み合わせをかえて使用します。的確な病状の判断のためには「自覚症状」のみではなく「呼吸機能検査」「呼気NO測定」など様々な検査結果も必要となります。今回の研究会では「気管支喘息」の専門的診療をおこなっている各医師の意見をお伺いし、実際おこなっているそれぞれの診療の現状を交えつつ活発な討議が行われ大変刺激になりました。今回の研究会で得られた知見を早速これからの診療に活かしていきたいと思います。
これからも「けやき内科」をよろしくお願いいたします。
週末を利用して東京で開催されました「気管支喘息」の研究会に参加してまいりました。今回の研究会では、「気管支喘息」の研究では第一人者の先生のご講演ののち、実際の気管支喘息患者さんの経過を提示して参加者全員で「どう治療すべきか」議論する「症例検討」が行われました。今回の研究会の参加人数は10数名と小規模でしたが、日本全国の各地域で「気管支喘息」の専門的診療をおこなっている医師のみが参加し、活発な議論が展開され大変有意義な時間がすごせました。
「気管支喘息」はアレルギー疾患の一つで、小児から高齢者まで幅広い年代のかたに発症する「咳」「痰」「息苦しさ」などの気道症状を主とする呼吸器疾患です。「風邪」などの感染症を契機に症状がながびいて病院を受診され診断されることも多く、そのせいか「風邪」と同様に「急性疾患」というイメージを抱いている方も多いのですが、「慢性疾患」であり症状がおさまっても治療を継続することが必要です。一般に病状にみあった適切な治療がされれば80%以上の方が症状がなくなるといわれており、その一方で症状がなくなったのみで治療を中断してしまうと症状発現を何度も繰り返し重症化していくと考えられています。
「気管支喘息」の治療は「吸入薬」が中心となりますが、「吸入ステロイド薬」「β刺激薬」「抗コリン薬」といった「気管支拡張剤」を患者様それぞれの病状に合わせて用量や組み合わせをかえて使用します。的確な病状の判断のためには「自覚症状」のみではなく「呼吸機能検査」「呼気NO測定」など様々な検査結果も必要となります。今回の研究会では「気管支喘息」の専門的診療をおこなっている各医師の意見をお伺いし、実際おこなっているそれぞれの診療の現状を交えつつ活発な討議が行われ大変刺激になりました。今回の研究会で得られた知見を早速これからの診療に活かしていきたいと思います。
これからも「けやき内科」をよろしくお願いいたします。
2015年11月18日
今日は「World COPD Day (世界COPDの日)」です!
「けやき内科」のブログをごらんいただき、ありがとうございます!
今日11月18日は「World COPD Day (世界COPDの日)」です。みなさん、ご存じですか?
「COPD」というのは「Chronic Obstructive Pulmonary Disease : 慢性閉塞性肺疾患」のことで、主にタバコによっておこる肺の機能障害をきたす病気です。以前は「肺気腫」や「慢性気管支炎」ともよばれていました。ながくつづく「せき」「たん」「息切れ」を主な症状とする病気ですが、初期のうちはあまり自覚症状がない場合もあります。
現在日本ではCOPDでありながら診断・治療されていない方が500万人以上いると推測されており、世界的にもWHOにより2030年までにCOPDが世界の死因第三位までになるであろうと予測されています。このような現状のなかCOPDが社会的に認知されていないことが問題視されており、まずは一般のかたがたにCOPDを知ってもらおうという目的で2002年に「Word COPD Day」が提唱されました。
「けやき内科」では診断に不可欠な「呼吸機能検査」はもちろん、また「COPD」の病状判断に有用な「マルチスライスCT」による「肺気腫解析」も実施しています。最近注目となっている「ACOS(Asthma-COPD Overlap Syndrome: 喘息COPDオーバーラップ症候群)」の診断に有用な「呼気中NO測定」や、COPDに伴う呼吸不全の判断に役立つ「動脈血液ガス分析」も実施しております。「World COPD Day」を機会に「もしかしたら自分も・・・」と思われる方は受診されることをおすすめいたします!
これからも「けやき内科」をよろしくお願いいたします!
今日11月18日は「World COPD Day (世界COPDの日)」です。みなさん、ご存じですか?
「COPD」というのは「Chronic Obstructive Pulmonary Disease : 慢性閉塞性肺疾患」のことで、主にタバコによっておこる肺の機能障害をきたす病気です。以前は「肺気腫」や「慢性気管支炎」ともよばれていました。ながくつづく「せき」「たん」「息切れ」を主な症状とする病気ですが、初期のうちはあまり自覚症状がない場合もあります。
現在日本ではCOPDでありながら診断・治療されていない方が500万人以上いると推測されており、世界的にもWHOにより2030年までにCOPDが世界の死因第三位までになるであろうと予測されています。このような現状のなかCOPDが社会的に認知されていないことが問題視されており、まずは一般のかたがたにCOPDを知ってもらおうという目的で2002年に「Word COPD Day」が提唱されました。
「けやき内科」では診断に不可欠な「呼吸機能検査」はもちろん、また「COPD」の病状判断に有用な「マルチスライスCT」による「肺気腫解析」も実施しています。最近注目となっている「ACOS(Asthma-COPD Overlap Syndrome: 喘息COPDオーバーラップ症候群)」の診断に有用な「呼気中NO測定」や、COPDに伴う呼吸不全の判断に役立つ「動脈血液ガス分析」も実施しております。「World COPD Day」を機会に「もしかしたら自分も・・・」と思われる方は受診されることをおすすめいたします!
これからも「けやき内科」をよろしくお願いいたします!