2015年11月01日

「気管支喘息」の講演会に参加してまいりました。

2015秋喘息講演会.jpgけやき内科のブログをご覧いただき、ありがとうございます。院長の加藤景介です。

名古屋で開催されました「気管支喘息」の講演会に参加してまいりました。今回ご講演されたのはこの地域の気管支喘息の研究・診療分野の第一人者であられる、名古屋大学の呼吸器内科学講座の伊藤理先生でした。今回は最新の論文データやガイドラインを中心に、ご自身での診療経験などもまじえつつご講演いただき大変勉強になりました。
気管支喘息は「咳」「息苦しさ」「ぜんめい」といった気道症状を特徴とする慢性疾患ですが、的確な治療をおこなえば80%以上の方が「症状がない」状態にコントロールできると言われています。その一方で症状がおちつくと「治った」と誤解されてしまい、治療が不十分なまま中断されてしまう事が多い事も問題視されています。治療を中断された方の多くは、再度症状が出てきたときに治療を再開されるのですが、このような状況が繰り返される事により徐々に呼吸機能が低下し正常な状態にもっていく事が難しくなっていきます。したがって喘息の専門医の立場としては「症状がなくなった=なおった」という誤解を招かないよう、「症状がでないよう」にコントロールしていくため必要最低限な治療計画を患者様それぞれの病状に応じてたてていく必要があります。

今回のご講演で得られた知見を早速これからの診療にいかしていきたいと思います。
これからもけやき内科をよろしくお願いいたします。

posted by けやき内科 at 10:00| 院長より | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする