
先週末に引き続き、今週も「気管支喘息」の講演会に参加してまいりました。「気管支喘息」は「咳」「喘鳴」「息苦しさ」といった気道症状を特徴とする慢性疾患ですが、「かぜ」などの急性感染症の合併を契機に診断されることも多いせいか「慢性」という認識が一般にはあまりないように思われます。しかしながら慢性疾患である以上、継続的な治療をおこなわないと症状の発現(増悪)を何度も繰り返しながら病状が進行していく事が知られており、患者様の病状に合わせた長期的な治療計画をたて適切な治療をおこなっていくことが不可欠です。
今回の講演会ではこの地域で気管支喘息の専門的治療をおこなっている大学病院の先生のご発表のあと、日本の気管支喘息の診療・研究の第一人者であられるガイドライン作成の中心的役割を担っておみえの先生のご講演を拝聴いたしました。今回のご講演では現在のガイドラインの内容を中心に最新の論文データなど、気管支喘息の病状に影響を与える「喫煙」や「肥満」などの「修飾因子」の問題もふくめご講演いただき大変勉強になりました。ご講演後私自身が日常診療の中で疑問に思っている事を質問させていただきましたが、明確なアドバイスをいただくことができました。
今回の講演会で得られた知見を早速これからの診療に活かしていきたいと思います。
これからもけやき内科をよろしくお願いいたします。