
名古屋で開催されました「第5回 名古屋心肺リハビリテーション勉強会」に参加してまいりました。今回は呼吸器リハビリテーションに積極的にとりくむクリニックの理学療法士の先生と、名古屋大学医学部附属病院で循環器疾患のリハビリテーションのシステムを構築された先生のご講演ののち、私自身が「COPD(慢性閉塞性肺疾患)」をテーマに一診療所としてどのように診療に取り組んでいるかということを講演させていただきました。
リハビリテーションは脳梗塞や外傷後の運動機能障害に対して行われるイメージがつよいと思いますが、呼吸器疾患や循環器疾患においても非常に有用性が高いといわれています。例えば心筋梗塞や心臓手術後などの急性期に対してのリハビリテーションは退院までの期間短縮や合併症のリスク軽減に有用と考えられておりますし、COPDをはじめとする慢性呼吸器疾患に対するリハビリテーションは日常生活における自覚症状の軽減や増悪リスクを減少させる効果があると考えられています。一方でその有用性がさけばれながらも慢性期、とくに軽症〜中等症に該当するかたがリハビリテーションをうける事ができる医療システムが構築されていないという現状があり、今後診療所や総合病院がいかに連携をとりシステムを整備していくかが課題と考えられます。
今回の勉強会には理学療法士の先生方が多く参加されてみえましたが、講演後の質疑も非常に活発に行われ、これからのこの分野の発展の可能性を強く感じました。診療所としてシステムの構築にできる限り貢献できますよう、今後も積極的に取り組んでいきたいと思います。
これからもけやき内科をよろしくお願いいたします。