2016年06月24日

「第一回 呼吸器教室」のお知らせ

2016けやき内科第一回呼吸器教室.jpg「けやき内科」のブログをごらんいただきありがとうございます!

来月7月27日、水曜日に「第一回呼吸器教室」を開催することになりました!
現在「けやき内科」には大変たくさんの呼吸器系の病気の患者様が通院されています。たくさんの患者様に来院いただけるのはクリニックとしては大変うれしいことなのですが、一方でお一人お一人の患者様の不安や疑問に十分にお答えできているのか、心配な部分もあります。実際に二回目に受診された患者様から「この薬の使い方や使うタイミングがよくわからなかった。」「喘息日誌のこの部分の意味がわからなかった。」などなど、様々な質問をいただくこともあります。
そこで今回、そういった患者様の疑問や不安を少しでも解消できますよう「呼吸器教室」を開催することになりました!
第一回である今回は、「けやき内科」でもっとも通院されている患者数の多い「気管支喘息」をテーマに加藤景介院長と、お隣の「いのこしはら調剤薬局」で吸入指導も担当されています増田綾子薬剤師が話をさせていただき、みなさんから自由にご質問いただく時間も設けております!
「はじめて喘息って診断されたけど、どんな病気だろう。」「子供が喘息だけど、これからよくなるのかな。」「吸入薬って飲み薬とどうちがうんだろう。」そんな不安や疑問をお持ちの方は、ぜひおこしください!

日 時:平成28年7月27日 水曜日 15:00〜
場 所:けやき内科 待合室
参加費:無料
予 約:不要
対象者:気管支喘息について知りたい方なら誰でも可
    (当院通院中でない方でもOKです。)

よろしくお願い致します!

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2016年06月20日

「第65回 日本アレルギー学会 学術大会」に参加してまいりました。

第65回日本アレルギー学会学術大会.jpgけやき内科のブログをごらんいただき、ありがとうございます。院長の加藤景介です。

東京で開催されました「第65回 日本アレルギー学会学術大会」に参加してまいりました。
この学会は「アレルギー」という枠組みのため、内科・小児科・耳鼻科・皮膚科などさまざまな診療科の医師が参加します。私自身は診療の都合上一日のみの参加となりましたが、非常に多くの人でにぎわい活気がありました。
今回は「気管支喘息」や今話題となっている「ACOS(喘息COPDオーバーラップ症候群)」の講演や、「吸入療法」のセミナーなどに参加し、大変勉強になりました。
けやき内科にはたくさんのアレルギー疾患の患者様が通院されていますが、私が「呼吸器内科医」であることもあり「気管支喘息」の患者様が大変多いです。しかしながらアレルギー疾患は複数の疾患を一人の患者様がもっていることも珍しくなく、「気管支喘息」にくわえて「花粉症・アレルギー性鼻炎」「アトピー性皮膚炎」など他の疾患にかかられているかたがたくさんおみえで、そのような場合「気管支喘息」の治療のみでは病状のコントロールがうまくいかない事が多いため、「鼻炎」「皮膚炎」の治療もふくめた総合的な治療計画をたててとりくんでいくことが必要となります。アレルギー疾患を複数もっている場合、個々の疾患のみの治療では病状のコントロールがうまくいかないことが多いのです。そのような状況のなかで「舌下免疫療法」や「抗体製剤」などアレルギー疾患に対する新たな治療法が開発されている昨今、アレルギー専門医に求められるものは一層高いレベルのものとなってきています。
今回の学会参加で得られたものを早速今後の診療にいかし、よりよい医療サービスが提供できますよう積極的にとりくんでいきたいと思います。
これからもけやき内科をよろしくお願いいたします。

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2016年06月16日

Q「 1年ほど前から痰がからむようになり・・・」

ショッパー版教えて!ドクター.jpgQ) 1年ほど前から痰がからむようになり、先日からときどき痰に血が混じるようになりました。自覚できる痛みはありませんが、何か病気でしょうか。(尾張旭市 64歳)

A) 「1年」という長期間の「痰」という気道症状の存在は、やはり何らかの「呼吸器疾患」の存在を否定できません。しかも「血痰」もあるとなれば、より疾患の存在を示唆します。まず悪性疾患の「肺癌」の可能性があります。もし喫煙されているのであればより疑います。次に感染性疾患の「肺結核」や「非結核性抗酸菌症」などの可能性。特に「肺結核」は家族や周囲の方に感染する可能性もありますから注意が必要です。慢性疾患の「気管支拡張症」でも慢性的な「痰」や「血痰」が出ることがあります。肺内や気管支には「痛み」を感じる神経はありませんので、「痛み」がない事は特に珍しい事ではありません。いずれの疾患でも「血痰」から「喀血」へと症状が悪化する可能性もあり、早めに呼吸器専門医を受診する事をお勧めいたします。


(2016年6月16日ショッパー東エリア版「教えて!ドクター Q&A」掲載)

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2016年06月12日

「気管支喘息」のセミナーに参加してまいりました。

呼吸器疾患セミナー2016春.jpgけやき内科のブログをごらんいただき、ありがとうございます。院長の加藤景介です。

名古屋で開催されました「呼吸器疾患セミナー」に参加してまいりました。今回のセミナーでは、特に「気管支喘息」にフォーカスをあて、気管支喘息の診療・研究では全国的にご高名な先生の講演を拝聴いたしました。
「気管支喘息」は小児から高齢者まで幅広い年代のかたにみられる慢性疾患で、けやき内科にも非常にたくさんの患者様が通院しておみえです。しっかりと適切な治療が実施されれば80%以上の方が無症状の状態でコントロールできるといわれていますが、「症状がよくなった」というだけで治療をやめてしまうと何度も増悪を繰り返して結果的に重症化してしまう事もあります。通常は症状のみでなく「ピークフローメーター」「呼気NO測定」「呼吸機能検査」等の結果をもとに適切な治療薬を検討しつつ、その時の病状に応じて継続的な治療をおこなっていく事が重要と考えられています。
今回のセミナーでは日本及び国際的な「喘息治療ガイドライン」の話題から、現在日本でも普及しつつある「呼気NO測定」について、また最近注目をあびている「気管支喘息」と「COPD(慢性閉塞性肺疾患)」の合併「ACOS (Asthma COPD Overlap Syndrome)」の話題等、幅広くご講演いただき大変勉強になりました。
今回のセミナーで得られた知見を、早速これからの診療にいかしていきたいと思います。
これからもけやき内科を、よろしくお願いいたします。

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2016年06月09日

Q「70歳の父が結核にかかりました・・・」

ショッパー版教えて!ドクター.jpgQ) 70歳の父が結核にかかりました。結核は昔の病気のイメージでしたが、現代での感染源や初期症状はどういったものでしょうか。高齢のため、治るかどうかも不安です。(東区 40才)

A) 「結核」は過去の病気と思われがちですが、現在でも日本でおよそ2万人、名古屋市においてもおよそ500人が活動性肺結核患者として年間に新規登録されています。感染源は基本的に「人」であり、一人発症すると「人から人に感染する」ため家族はもちろん学校や職場で知らない間に結核感染者が増えてしまう可能性があります。症状は「咳」「痰」「発熱」といったもので単なる「風邪」と大差ありませんが、何週間も症状が続いて体重が減ってきたり寝汗をかいたりする場合もあります。またその一方でほとんど症状がなく健康診断の胸部レントゲン写真でみつかる場合もあります。治るかどうかご不安との事ですが、抗結核薬の6〜9ヶ月間内服と治療は長めではあるものの、薬剤耐性や合併症等の問題がなければ通常は治癒が望めます。


(2016年6月9日ショッパー北エリア版「教えて!ドクター Q&A」掲載)

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