
A) 「結核」は過去の病気と思われがちですが、現在でも日本でおよそ2万人、名古屋市においてもおよそ500人が活動性肺結核患者として年間に新規登録されています。感染源は基本的に「人」であり、一人発症すると「人から人に感染する」ため家族はもちろん学校や職場で知らない間に結核感染者が増えてしまう可能性があります。症状は「咳」「痰」「発熱」といったもので単なる「風邪」と大差ありませんが、何週間も症状が続いて体重が減ってきたり寝汗をかいたりする場合もあります。またその一方でほとんど症状がなく健康診断の胸部レントゲン写真でみつかる場合もあります。治るかどうかご不安との事ですが、抗結核薬の6〜9ヶ月間内服と治療は長めではあるものの、薬剤耐性や合併症等の問題がなければ通常は治癒が望めます。
(2016年6月9日ショッパー北エリア版「教えて!ドクター Q&A」掲載)