Q) 住んでいる自治体より、肺炎球菌の予防接種についての案内が届きました。打つべきものなのかどうか迷っています。(長久手市 65歳)
A) 現在肺炎は日本人の死因の第3位であり、肺炎球菌はその肺炎の原因となる細菌の代表的なものの一つです。肺炎球菌ワクチンには「23価肺炎球菌多糖体ワクチン」と「13価肺炎球菌結合型ワクチン」があり、もともと「23価ワクチン」は成人用、「13価ワクチン」は乳幼児用とされていましたが、「13価ワクチン」の成人に対しての有効性が認められ平成26年から成人への接種も可能となりました。ただ平成28年8月現在、接種費用に対して公的補助を受けることが可能な、65歳以上の高齢者の方への定期接種の適応となっているのは23価ワクチンのみです。23価ワクチンにより成人の肺炎球菌感染症の80%以上がカバーできるとされており、ワクチンの性質上副作用がおきる可能性もゼロではなく効果も100%ではありませんが、メリットは大きいと考え積極的に接種する事をおすすめいたします。
(2016年8月18日ショッパー東エリア版「教えて!ドクター Q&A」掲載)