2016年10月06日

Q「小学6年の息子がぜんそく治療で・・・」

ショッパー版教えて!ドクター.jpgQ) 小学6年の息子がぜんそく治療で通院していますが、ここ数ヶ月咳の症状も出なくなり、治ったようにみえるのですが、もう通院しなくても大丈夫でしょうか。(西区 43歳)

A) 一般に小児の気管支喘息の6割以上は治癒が望めるとされています。ただ喘息でご注意いただきたいのは「症状の消失」と「治癒」は別物ということです。「症状が良くなった」というだけで薬を減らしたり止めたりすると、また風邪をひいたり季節のかわりめなどに症状が出てしまうことがよくあります。それは「症状がない」状態でも喘息の本態である「気管支における炎症」がおさまっていない場合があるからなのです。したがって薬を減らしたり治療を終了するかどうかは、「呼気NO検査」で気管支におけるアレルギー反応や、「ピークフロー測定」や「呼吸機能検査」で炎症に伴う気道狭窄がおきていないか等を確認しながら検討する事になります。症状のみで判断せず主治医としっかり相談しながら通院する事をお勧めします。


(2016年10月6日ショッパー北エリア版「教えて!ドクター Q&A」掲載)

posted by けやき内科 at 05:00| 教えて ドクターQ & A | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする