けやき内科のブログをご覧いただき、ありがとうございます。院長の加藤景介です。
名古屋で開催されましたNPO法人「愛知県COPDネットワーク」の総会および講演会に参加してまいりました。「愛知県COPDネットワーク」は愛知県下COPD病診連携の推進と市民への啓蒙の目的でたちあげられたNPO法人で、私も会員・理事として参加しております。
「COPD(慢性閉塞性肺疾患)」は主に喫煙によっておきる呼吸器疾患で、長く続く「咳」「痰」や、階段や坂道での「息切れ」といった症状を特徴とする慢性疾患です。ゆっくり進行するため自分では意識していないうちに病状が進行してしまう場合もあり、病院で診断された時には既にかなり悪い病状となっていることもあります。また現在厚生労働省がかかげている「21世紀における国民健康づくり運動:健康日本21」においても主要取組疾患の一つとなっており、認知度の向上と早期診断・早期治療がすすめられています。診断のためには肺機能検査やレントゲン・CTといった検査が不可欠ですが、非専門医の診療所等ではなかなか検査が実施できないという現状があり、専門医のいる診療所や病院と連携をして早期に診断して適切な治療導入を推進しようというのも「愛知県COPDネットワーク」の取り組みの一つです。
NPO法人としては平成28年6月に設立されたばかりですが、今回の総会では今後の事業計画などが提示されました。総会のあとには、日本でCOPDの診療・研究における第一人者の先生のご講演を拝聴しました。
けやき内科も「呼吸器診療」を専門的におこなう診療所の一つとしての役割を今後も担えるよう、積極的に取り組んでいきたいと思います。これからもけやき内科をよろしくお願いいいたします。