2018年03月18日

「愛知県COPDネットワーク(AC.net)」の総会・講演会に参加してまいりました。

ACnet総会・講演会.jpgけやき内科のブログをご覧いただき、ありがとうございます。院長の加藤景介です。

名古屋で開催されましたNPO法人「愛知県COPDネットワーク(AC.net)」の総会および講演会に参加してまいりました。「AC.net」は愛知県下COPD病診連携の推進と市民への啓蒙の目的でたちあげられたNPO法人で、私も会員・理事として参加しております。
「COPD(慢性閉塞性肺疾患)」は主に喫煙によっておきる呼吸器疾患で、長く続く「咳」「痰」や、階段や坂道での「息切れ」といった症状を特徴とする慢性疾患です。ゆっくり進行するため自分では意識していないうちに病状が進行してしまう場合もあり、病院で診断された時には既にかなり悪い病状となっていることもあります。また現在厚生労働省がかかげている「21世紀における国民健康づくり運動:健康日本21」においても主要取組疾患の一つとなっており、認知度の向上と早期診断・早期治療がすすめられています。診断のためには肺機能検査やレントゲン・CTといった検査が不可欠ですが、非専門医の診療所等ではなかなか検査が実施できないという現状があり、専門医のいる診療所や病院と連携をして早期に診断して適切な治療導入を推進しようというのも「AC.net」の取り組みの一つです。
今回の総会ではこれまでの事業報告にくわえ今後の事業計画などが提示されました。現在もっとも力をいれている事業としては「COPD連携手帳」を用いた「愛知県COPD医療連携パス」があげられますが、すでに地域によっては手帳を用いて医療連携をうまく行っているとの報告もあり、当院も専門施設でありながらその役割を十分担えていない現実を感じ深く反省いたしました。また総会の後には日本でCOPDの診療・研究における第一人者の先生のご講演を拝聴し、今年改定される予定のガイドラインの話題をふくめ最新のデータ等おうかがいし大変勉強になりました。
けやき内科も「呼吸器診療」を専門的におこなう診療所の一つとしての役割を十分担えるよう、積極的に取り組んでいきたいと思います。これからもけやき内科をよろしくお願いいいたします。


posted by けやき内科 at 06:00| 院長より | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする