2018年08月02日

Q「家族から寝ている時のいびきのひどさを指摘され・・・」

ショッパー版教えて!ドクター.jpgQ) 家族から寝ている時のいびきのひどさと時々呼吸が15秒ほど止まっていると指摘され、病院に行くようにと言われました。よく聞く睡眠時無呼吸症候群と思っているのですが、頻繁には通院できないので、予め診断・検査方法、治療法が知りたいです。

A) 「睡眠時無呼吸症候群」は読んで字のごとく睡眠中に呼吸がとまる事により様々な問題がおきる症候群で、肥満などにともなう「閉塞性無呼吸」が一般的であり「いびきがひどい」ということで病院を受診されるかたも多いです。十分な睡眠がとれないため日中の眠気から交通事故のリスクが高まる事が問題視されますが、高血圧などの生活習慣病を合併していることも多く「脳梗塞」や「心筋梗塞」などのリスクにもなります。
治療対象なのかどうか判断するためには、睡眠中の無呼吸の頻度や持続時間を調べる必要があります。そのため検査は一晩かけて行うのですが、簡易式の検査機器を貸し出しして行う方法と、一晩入院して詳細に検査する方法があります。検査の結果治療が必要な場合は、CPAP(陽圧持続呼吸療法)といって、鼻にマスクをつけて機械で圧力をかけ無呼吸にならないようにする治療を行います。通常は無呼吸が治療により解消されているかの確認のため、月に一回は定期的に受診する事が必要になります。簡単に説明すると以上ですが、まずは検査による確定診断をお勧めいたします。


(2018年8月2日 中日新聞市民北版「教えて!ドクター Q&A」掲載)


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2018年08月01日

肺の日「市民公開講座」のお知らせ

肺の日市民公開講座2018.jpg「けやき内科」のブログをごらんいただき、ありがとうございます!

7月もおわり今日から8月にはいりますが、8月1日は何の日かご存知ですか?実は「肺の日」なんです。「8」=「ハ」、「1」=「イ」で「ハイ」=「肺」ですね。ご存じでしたか?

この「肺の日」は「日本呼吸器学会」が『一般市民の方々に呼吸器疾患についての最新の情報を伝え、病気の予防のための啓蒙活動を推し進める』ためにさだめました。毎年日本全国で「肺の日」にちなんだイベントや市民公開講座が開催され、今年は東海地域では今週土曜日8月4日に浜松市の「えんてつホール」にて市民公開講座が開催されます。参加費無料、事前予約不要で、先着40名の方は「肺年齢」の測定もうけられます!

「せき」「たん」を症状とすることが多い肺の病気ですが、さまざまな病気があることは以外に知られていません。感染症である「かぜ」「肺炎」「マイコプラズマ肺炎」「結核」、アレルギー疾患である「ぜんそく」、タバコという生活習慣による「COPD(慢性閉塞性肺疾患)」、悪性疾患である「肺がん」、ほかにも「気管支拡張症」や「間質性肺炎」「肺線維症」など。病気によって治療法もちがいますし、治療期間もことなります。なおる病気もあれば、なおらない病気もあります。「けやき内科」にもこういった「肺の病気」の患者様はたくさんおみえですが、「かぜだと思ってました」といわれる方が結構多いのです。
みなさん「肺の日」を機会に、「せき」「たん」などの症状があるかたは病院を受診してみてはいかがですか?もしかしたら「かぜ」ではないかもしれませんよ。

これからも「けやき内科」をよろしくお願いいたします!


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