2018年10月07日
「COPD(慢性閉塞性肺疾患)」の講演会に参加してまいりました。
けやき内科のブログをご覧いただきありがとうございます。院長の加藤景介です。
名古屋で開催されました「COPD(慢性閉塞性肺疾患)」の講演会に参加してまいりました。今回の講演会では「明日からのCOPD診療を再考する」と題して、愛知医科大学病院呼吸器アレルギー内科の伊藤理准教授からCOPDの治療薬の主体となるLABA(長時間作動性β刺激薬)・LAMA(抗コリン薬)についての最新の知見をご講演いただき、続いて私がプライマリケア医いわゆる開業医としていかにCOPD診療に関わるかをけやき内科の取り組みも含めて講演させていただきました。最後に公立陶生病院呼吸器アレルギー疾患内科の片岡健介部長も交えて会場からの質問も受けつつディスカッションを行いました。
「COPD」は喫煙を主な原因とする慢性呼吸器疾患で生活習慣病とも言えると思います。現在日本では500万人以上の未診断の患者が潜在する事が問題視されており、その早期診断と早期治療導入が勧められています。喫煙が主因である事から「高血圧」や「虚血性心疾患」などの合併症として存在する事も多く、そのような疾患で治療中の方から的確な診断によって潜在的COPDの方をすくい上げていく事も重要です。その一方でCOPDの治療薬は吸入薬が主となりますが、以前に比べて大変多くの種類の吸入薬が使用できるようになり、患者様の病状等から最適な薬剤を選んで処方するのも医師の役割です。しかしながら非専門医の医師にとってはなかなか判断できない場合もあることから、専門医と非専門医がいかにうまく連携して円滑な診療を行うかも重要となります。
今回の講演会では専門医・非専門医それぞれの立場でどのように診療に取り組むかを様々な側面から討議することができ、大変有意義な時間を過ごすことができました。また今回座長の労をお執りいただいたのは公立陶生病院副院長の近藤康博先生でしたが、実は今回の演者は私も含め全員研修医時代に近藤先生からご指導いただいており、まるで同窓会のようで非常に感慨深いものがありました。
今回の講演会で得られたものを早速今後の日常診療に活かしていきたいと思います。
これからもけやき内科をよろしくお願い致します。