Q) インフルエンザの予防接種について、年齢制限はありますか?また、いつ頃からいつ頃までに打つべきでしょうか。早すぎても遅すぎても効果がないのかと思い、いつもどの時期に打つべきか迷っているうちに流行が来てしまいます。
A) 年齢に関して言うと生後6カ月以上の方が対象となりますので、ほとんど年齢制限はないと考えていいと思います。ただ1歳未満の場合はワクチンの有効性が乏しいと言う見解もあり、1歳未満の予防接種は行なっていない病院もあります。打つ時期に関してですが、基本的にはインフルエンザの流行シーズンに入る前にワクチンの効果が発現していたほうが良いと考えます。一般にワクチンの効果が出てくるのに接種後2週間は要すると考えられており、流行シーズンが始まるのは年によって差がありますが12月〜1月くらいですので、インフルエンザの発生状況等をチェックしつつ遅くとも12月上旬には接種を済ませておいたほうが良い様に思います。またワクチンの効果が持続する期間は5〜6カ月ですので、インフルエンザシーズンの終息が3月終わりくらいと考えると、インフルエンザの流行入りが早くなりそうであれば、10月中旬くらいの接種なら十分シーズン期間をカバーできると考えます。結論として流行入りが早そうなら10月中旬、遅くなるとしても12月上旬には接種した方が良いということになります。
(2018年12月4日 中日新聞なごや東版「教えて!ドクター Q&A」掲載)