2019年02月24日

「愛知県COPDネットワーク(AC.net)」の講演会・総会に参加してまいりました。

AC.net講演会2019.jpg

けやき内科のブログをご覧いただき、ありがとうございます。院長の加藤景介です。

名古屋で開催されましたNPO法人「愛知県COPDネットワーク(AC.net)」の講演会および総会に参加してまいりました。「AC.net」は愛知県下COPD病診連携の推進と市民への啓蒙の目的でたちあげられたNPO法人で、私も会員・理事として参加しております。
「COPD(慢性閉塞性肺疾患)」は主に喫煙によっておきる呼吸器疾患で、長く続く「咳」「痰」や、階段や坂道での「息切れ」といった症状を特徴とする慢性疾患です。ゆっくり進行するため自分では意識していないうちに病状が進行してしまう場合もあり、病院で診断された時には既にかなり悪い病状となっていることもあります。また現在厚生労働省がかかげている「21世紀における国民健康づくり運動:健康日本21」においても主要取組疾患の一つとなっており、認知度の向上と早期診断・早期治療がすすめられています。診断のためには肺機能検査やレントゲン・CTといった検査が不可欠ですが、非専門医の診療所等ではなかなか検査が実施できないという現状があり、専門医のいる診療所や病院と連携をして早期に診断して適切な治療導入を推進しようというのも「AC.net」の取り組みの一つです。
今回の講演会では、一般講演としてAC.netに参加している専門医療機関の地域におけるCOPD診療における取り組みを紹介いただいたのち、特別講演として東北地方でCOPDの病診連携に取り組む全国的にも有名な病院の先生の講演を拝聴いたしました。AC.net参加医療機関の講演の中では、特に清須市における特定健診受診者を対象としたCOPD啓発の取り組みに大変感銘を受けましたが、特別講演では東北の石巻地域での診療システムの充実度に大変驚き、まだまだ名古屋診療圏における課題は山積みであることを痛感させられました。私自身が専門医・専門医療機関としてどこまでの役割を当地域で担えるか、今後取り組んでいかなければいかない事は沢山ありますが、前向きにやっていこうと気持ちを新たにすることができました。
これからもけやき内科をよろしくお願いいいたします。

posted by けやき内科 at 05:00| 院長より | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする