2019年03月24日
今日は「World TB Day(世界結核デー)」です!
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今日は「World TB Day (世界結核デー)」です!みなさんご存じでしたか?
結核菌は人から人に感染する「肺結核」の原因となる菌ですが、今からおよそ130年前の1882年3月24日にドイツのロベルト・コッホ博士によって発見されました。世界保健機構(WHO)は1997年に3月24日を「World TB Day (世界結核デー)」と定め、以来毎年世界各国で結核撲滅に向けて様々なイベントが開催されています。
「結核」は過去の病気と思われがちですが、決してそうではありません。世界的にみて1日に約3万人の方が新たに結核に感染しており、残念なことにうち1日に約4,500人が亡くなられているとのこと。「けやき内科」のある名古屋市で平成29年に新たに活動性結核患者として登録された人は419人で、幸い前年の494人に比べ75人(17.9%)減少しました。結核の罹患率も18.1で、前年の21.4から3.3低下しています。ただし結核の死亡率は人口10万人あたり2.3と昨年に比べ増加してしまいました。日本全体では平成29年の新規結核患者数約16,789人、人口十万人対罹患率13.3とWHOの基準ではいまだに「中蔓延国」に位置しています。
「肺結核」の症状は「咳」「痰」「発熱」といったもので、症状だけでは単なる「風邪」と大差ありません。ただし風邪のように数日で症状がおちついたりする事はなく、何週間も症状が続いて体重が減ってきたり寝汗をかいたりする場合もあります。またその一方でほとんど症状がなく健康診断の胸部レントゲン写真でみつかる場合もあります。
結核の一番の問題は「人から人に感染する」ことで、一人発症すると家族はもちろん学校や職場で知らない間に結核感染者が増えてしまうのが特徴です。「もしかしたら」と思ったら早めに病院を受診して検査を受けるようにしましょう!
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