「けやき内科」のブログをごらんいただき、ありがとうございます!今日5月31日は「World No Tobacco Day (世界禁煙デー)」、そして今日から6月6日までの一週間は「禁煙週間」です!
この「世界禁煙デー」はWHOが定めたもので、今年のテーマは「DON'T LET TOBACCO TAKE YOUR BREATH AWAY(タバコに呼吸を奪われるな)」です。日本では厚生労働省が昨年同様「2020年、受動喫煙のない社会を目指して〜たばこの煙から子ども達をまもろう〜」をテーマとして掲げ、各地で「禁煙」にちなんだイベントが開催されます。
タバコはすっている人のみならず、周囲の人にも「受動喫煙」をおこし健康被害をもたらします。これまでに「自分は吸っていなくとも家族に喫煙者がいると肺癌になりやすい」「親が喫煙している子供は喘息になりやすい」など、さまざまな「受動喫煙」による健康被害が報告されています。喫煙者のかたはタバコの害をきちんと理解して、自分も家族も健康的な生活がおくれるよう「禁煙」にとりくむことをおすすめいたします!
「けやき内科」では基準をみたしている方は保険適用での「禁煙治療」がうけられます。また「けやき内科」の「禁煙外来」はすべて予約制ですが、初回にかぎりホームページより予約が可能です。この機会に禁煙を考えられている方は、ぜひ「けやき内科」にご来院ください。
これからも「けやき内科」をよろしくお願いいたします!
2019年05月31日
2019年05月29日
Q「今年65歳になる男性です。肺炎球菌の予防接種の・・・」
Q) 今年65歳になる男性です。住んでいる自治体より、肺炎球菌の予防接種の案内がきました。タバコも吸っていないし健康に問題ないので打たなくてもいいと思っていますが、全員接種すべきでしょうか。
A) 厚生労働省の人口動態統計によると肺炎は日本人の死因の第5位となっています。また、肺炎で亡くなられた方のうち65歳以上のかたが9割以上を占めています。肺炎球菌は肺炎の原因となる細菌の代表的なもので、現在接種費用に対して公的補助を受けることも可能です。肺炎が命にかかわるような重症化をするリスクに、慢性閉塞性肺疾患などの呼吸器疾患や糖尿病が基礎疾患として存在することがあげられますが、年齢も一つのリスクと考えられているのです。また肺炎球菌の予防接種をすれば絶対に肺炎にならないとは言えませんが、予防接種を受ける事で仮に肺炎になっても重症化を防ぐ効果があるとも言われています。
「タバコも吸わず健康」というのは素晴らしい事だと思いますが、誰しも年齢を重ねるとともに体力は衰えていくものです。もちろん個人差もありますので一概には言えませんが、特にご病気がなく健康であられても65歳を一つの目安と考え前向きに考えてはいかがでしょうか。
(2019年5月29日 中日新聞市民南版「教えて!ドクター Q&A」掲載)
A) 厚生労働省の人口動態統計によると肺炎は日本人の死因の第5位となっています。また、肺炎で亡くなられた方のうち65歳以上のかたが9割以上を占めています。肺炎球菌は肺炎の原因となる細菌の代表的なもので、現在接種費用に対して公的補助を受けることも可能です。肺炎が命にかかわるような重症化をするリスクに、慢性閉塞性肺疾患などの呼吸器疾患や糖尿病が基礎疾患として存在することがあげられますが、年齢も一つのリスクと考えられているのです。また肺炎球菌の予防接種をすれば絶対に肺炎にならないとは言えませんが、予防接種を受ける事で仮に肺炎になっても重症化を防ぐ効果があるとも言われています。
「タバコも吸わず健康」というのは素晴らしい事だと思いますが、誰しも年齢を重ねるとともに体力は衰えていくものです。もちろん個人差もありますので一概には言えませんが、特にご病気がなく健康であられても65歳を一つの目安と考え前向きに考えてはいかがでしょうか。
(2019年5月29日 中日新聞市民南版「教えて!ドクター Q&A」掲載)
2019年05月26日
真夏日が続くようです。
「けやき内科」のブログをご覧いただき、ありがとうございます!
昨日は高気圧の影響で、日本全国的に真夏日でしたね。「けやき内科」のある名古屋も、最高気温は33.9℃だったとのこと。全国400地点以上で30℃以上の真夏日を記録したとのことで、この「400地点以上」記録されるのは例年ですと7月とのこと。いかに暑かったかがわかります。
報道によると昨日熱中症で救急搬送された方は450人以上に上るとのこと。本日も昨日同様の真夏日になるとのことですので、十分な対策が必要です。こまめな水分摂取を心がけ、外出される方は特にご注意いただきますようお願いいたします!
火曜日には一部地域で雨となる事も予想されていますが、暑さは一息つけるものの今度は寒暖の差が激しくなりそうです。このような天候の時は体調を崩しがちになりますので、皆さん健康管理に十分お気をつけください。
これからも「けやき内科」をよろしくお願いいたします!
昨日は高気圧の影響で、日本全国的に真夏日でしたね。「けやき内科」のある名古屋も、最高気温は33.9℃だったとのこと。全国400地点以上で30℃以上の真夏日を記録したとのことで、この「400地点以上」記録されるのは例年ですと7月とのこと。いかに暑かったかがわかります。
報道によると昨日熱中症で救急搬送された方は450人以上に上るとのこと。本日も昨日同様の真夏日になるとのことですので、十分な対策が必要です。こまめな水分摂取を心がけ、外出される方は特にご注意いただきますようお願いいたします!
火曜日には一部地域で雨となる事も予想されていますが、暑さは一息つけるものの今度は寒暖の差が激しくなりそうです。このような天候の時は体調を崩しがちになりますので、皆さん健康管理に十分お気をつけください。
これからも「けやき内科」をよろしくお願いいたします!
2019年05月12日
「COPD(慢性閉塞性肺疾患)」の講演会に参加してまいりました。
けやき内科のブログをご覧いただき、ありがとうございます。院長の加藤景介です。
東京で開催されました「COPD(慢性閉塞性肺疾患)」の講演会「COPD Forum 2019」に参加してまいりました。
「COPD」というのは「Chronic Obstructive Pulmonary Disease : 慢性閉塞性肺疾患」のことで、主にタバコによっておこる肺の機能障害をきたす病気です。ながくつづく「せき」「たん」「息切れ」を主な症状とする病気ですが、初期のうちはあまり自覚症状がない場合もあります。しかしながら疾患としては慢性かつ進行性であり、たとえ禁煙をしても通常は年余にわたって悪化していく事が特徴で、経年的な悪化により重症化すると「在宅酸素療法」や「在宅人工呼吸器」が必要となる場合もあります。最近は桂歌丸さんや江波杏子さん、ケーシー高峰さん等、COPDでお亡くなりになられた芸能人の方が相次いで報道され、一般の方の認知度も少し上がってきているようです。現在日本ではCOPDでありながら診断・治療されていない方がおよそ650万人いると推測されており、世界的にもWHOにより2030年までにCOPDが世界の死因第三位までになるであろうと予測されています。
今回の講演会では、日本で「COPD」の診療・研究で、いずれも第一人者と言われている先生方3人のご講演を拝聴し、大変勉強になりました。今回の講演会は特に「日本人のCOPD患者」に注目して内容を展開されたことが非常に興味深く、海外と日本のデータやガイドラインの比較や、日本における治療方針の考え方の特徴など、大変勉強になる講演会でした。けやき内科でも現在250人以上のCOPD患者様に通院いただいておりますが、今後の診療に直結して役立てられる内容で非常に有意義な時間が過ごせました。
今回の講演会に参加して得られた見解を早速今後の診療に活かしていきたいと思います。今後ともけやき内科をよろしくお願いいいたします。
2019年05月07日
今日は「World Asthma Day (世界喘息の日)」です!
「けやき内科」のブログをごらんいただき、ありがとうございます!
今日5月7日は「World Asthma Day (世界喘息の日)」です。みなさん、ご存じでしたか?
この「World Asthma Day」は「喘息の国際指針」である「GINA (Global Initiative for Astma)」が「喘息に対する理解をすすめ、喘息の治療管理をよくする」目的でさだめたもので、世界各国でさまざまなイベントが予定されています。今年は「STOP for Asthma」をテーマに掲げ、症状や検査結果から適切な治療法を選択することを促しています。
「喘息」は風邪をひいたり季節のかわりめなどに「咳」「痰」「息苦しさ」などの症状が出現することが多く、実際に症状を契機に病院を受診されるかたも多いと思います。一般に的確な病状判断のもと適切な治療をおこなえば80%以上のかたが症状のない状態にコントロールできるといわれていますが、症状がなくなったあとも「症状がでないように」治療をきちんと継続していくことが重要です。つまり「症状が無くなった」という事が「喘息がなおった」という事ではないのです。かといってずっと同じ治療を延々と続けるわけではなく、しっかりとコントロールされた状態が維持されていれば治療を「ステップダウン」していく、つまり薬の種類をへらしたり吸入薬の吸入回数をへらしたりする事もできるとされています。またこの「このコントロールされた状態」というのは「症状のない状態」のみをさすわけではなく、喘息の本態である「気道の炎症」がコントロールされ十分な「気道の拡張」が得られていることが条件となります。そういった判断をするためには、自宅での「ピークフローメーター」の測定や、定期的な「呼吸機能検査」・「呼気中NO測定検査」あるいは「呼吸抵抗測定」の実施が有用です。症状のみを基準として治療をやめたりすると、「気道狭窄」「気道炎症」が改善せず何度も症状を繰り返すようになったり、かえって治療必要期間がながくなったりするのです。
現在世界中で「喘息」の患者数が増えていることが注目されており、全世界で3億人以上、日本国内で400万人以上の方が喘息であるとされています。また日本で年間約1,500件みられる「喘息死」も問題となっており、「喘息死」の一番の原因は「病状を軽く判断したために、適切な治療がおこなわれなかった、あるいは遅れた」ことと言われています。
「けやき内科」は、呼吸機能検査・呼気中NO測定・呼吸抵抗測定等の詳細な検査結果をもとに、「気管支喘息」の的確な病状判断と適切な治療を実施していく呼吸器内科・アレルギー内科の専門医療機関として、積極的に喘息診療にとりくんでいます。
これからも「けやき内科」をよろしくお願いいたします!