2019年05月12日
「COPD(慢性閉塞性肺疾患)」の講演会に参加してまいりました。
けやき内科のブログをご覧いただき、ありがとうございます。院長の加藤景介です。
東京で開催されました「COPD(慢性閉塞性肺疾患)」の講演会「COPD Forum 2019」に参加してまいりました。
「COPD」というのは「Chronic Obstructive Pulmonary Disease : 慢性閉塞性肺疾患」のことで、主にタバコによっておこる肺の機能障害をきたす病気です。ながくつづく「せき」「たん」「息切れ」を主な症状とする病気ですが、初期のうちはあまり自覚症状がない場合もあります。しかしながら疾患としては慢性かつ進行性であり、たとえ禁煙をしても通常は年余にわたって悪化していく事が特徴で、経年的な悪化により重症化すると「在宅酸素療法」や「在宅人工呼吸器」が必要となる場合もあります。最近は桂歌丸さんや江波杏子さん、ケーシー高峰さん等、COPDでお亡くなりになられた芸能人の方が相次いで報道され、一般の方の認知度も少し上がってきているようです。現在日本ではCOPDでありながら診断・治療されていない方がおよそ650万人いると推測されており、世界的にもWHOにより2030年までにCOPDが世界の死因第三位までになるであろうと予測されています。
今回の講演会では、日本で「COPD」の診療・研究で、いずれも第一人者と言われている先生方3人のご講演を拝聴し、大変勉強になりました。今回の講演会は特に「日本人のCOPD患者」に注目して内容を展開されたことが非常に興味深く、海外と日本のデータやガイドラインの比較や、日本における治療方針の考え方の特徴など、大変勉強になる講演会でした。けやき内科でも現在250人以上のCOPD患者様に通院いただいておりますが、今後の診療に直結して役立てられる内容で非常に有意義な時間が過ごせました。
今回の講演会に参加して得られた見解を早速今後の診療に活かしていきたいと思います。今後ともけやき内科をよろしくお願いいいたします。