2019年07月01日
COPD(慢性閉塞性肺疾患)の講演会に参加してまいりました。
けやき内科のブログをご覧いただき、ありがとうございます。院長の加藤景介です。
京都で開催されました「COPD(慢性閉塞性肺疾患)」の講演会に参加してまいりました。今回の講演会は新規薬剤の発売を記念して企画された講演会で、日本全国からCOPDの診療を積極的に行っている病院・診療所の医師が参加しておりました。
COPDは喫煙を主な原因とし、「せき」「たん」「息切れ」といった呼吸器症状を主とする慢性の呼吸器疾患ですが、症状が軽微なままに経過したり患者様自身が気づかないまま過ごしてしまい、結果として病院で診断された時にはすでにかなり進行している場合もあります。現在日本全国でCOPDの治療を受けている方は30万人ほどと言われていますが、一方で実際にはおよそ650万人のCOPDの方が潜在しているとも言われています。
今回の新規薬剤はこれまでに使用できた薬剤を組み合わせて一つにしたものですので、成分としては新しいものではありませんが一つになったことで使いやすさや利便性のメリットが大きく出てくるものです。加えて臨床的効果も上がると言われていますが、その一方で薬剤の特徴をきちんと把握してデメリットもきちんと理解した上で薬剤選択をしないと、結果的にはメリットが発揮されない可能性もあると考えられます。今回の講演会でもCOPDの病態をきちんと把握した上で、この薬剤を使用した時にどのような効果が期待できるか、逆にどのようなリスクがあるかということも含め、日本でCOPD領域の第一人者の先生方の講演を拝聴いたしました。
今回の講演会に参加して、地域における呼吸器専門医の役割を担うべく今後も積極的にCOPDの診療に取り組んでいこうと感じました。
これからもけやき内科をよろしくお願いいたします。