けやき内科のブログをご覧いただき、ありがとうございます。院長の加藤景介です。
名古屋で開催されました「呼吸器疾患 地域連携講演会」に参加してまいりました。今回の講演会は名古屋大学医学部附属病院の呼吸器内科学講座の先生方に、現在名古屋大学医学部附属病院ではどのような診療を行ってみえるかをご講演いただき、名古屋市内で内科・呼吸器内科として診療を行っている診療所の医師が参加して今後の医療連携をより円滑に行っていく事を目的として開催されました。
名古屋大学医学部附属病院の呼吸器内科では、喘息を主とする「アレルギー疾患」、肺炎などの「感染症」、悪性疾患である「肺癌」、難治性疾患である「間質性肺炎」など、呼吸器内科疾患の中でも様々な領域が存在する中で、それぞれの分野の診療・研究を専門的に実践される先生がおみえになり全ての領域で高度な医療が実践できるようなシステムを構築されているとのこと。今回の講演会では病院助教の岡地祥太郎先生に「気管支鏡検査」について、助教の進藤有一郎先生に「肺炎・気管支炎」についてのご講演をいただき、岡地先生のご講演では私が座長を務めさせていただきました。
「気管支鏡検査」を行っている診療所は滅多になく、けやき内科でも行っていない検査ですが、呼吸器疾患の中でも特に「肺癌」の診断においては非常に重要な検査であり、どのような患者様が検査の対象となるかを見極め名古屋大学のような高次医療機関に紹介を必要とするかの判断は診療所の医師にも必要とされます。そのためには現在実際に気管支鏡をどのように行っているかを知ることは非常に重要であり、患者様に説明をする上でもより役立てられます。一方で「肺炎・気管支炎」については重症例は入院が必要となるため入院施設のある病院に紹介することになりますが、外来通院可能な場合は診療所でも治療を行うことが多い疾患であり、その上で現在のガイドラインの考え方を含め最新の情報を得ることは日常診療において非常に有用であることは間違いありません。
今回の講演会ではまさに第一線で活躍されてみえる先生方のご講演をお伺いして、大変役立つ情報が得られ有意義な時間を過ごすことができました。早速今後の診療に活かしていきたいと思います。
これからもけやき内科をよろしくお願いいたします。