
名古屋で開催されました「第88回 東海呼吸器感染症研究会」に参加してまいりました。この会は年に2回定期的に開催されるもので、東海地域で「肺炎」などの呼吸器感染症の研究・診療に積極的な医療機関の医師が参加し、毎回活発な議論が行われ非常に活気があります。今回も症例報告と特別講演という二部形式でしたが、これまで病院からの症例報告は「症例発表」といういわゆる学会形式であったのに対し、今回から趣を変えて治療に難渋した症例の治療方針等を参加者で検討しながらすすめる、いわゆるディスカッション形式に変更となりました。また特別講演も大学病院の先生から臨床研究の意義やあり方についてご講演いただき、若手医師の教育にシフトした形での開催となりました。
各地域(診療圏)にいわゆる中核となる基幹病院がそれぞれ存在しますが、呼吸器内科を含め各科の医師の数や経験は当然異なり、また地域における患者層の年齢や対象疾患も地域差があるため、全ての病院で全く同じ治療が受けられるとは正直言えない部分があります。今回の東海呼吸器感染症研究会のような会の存在は、病院同士における診療の差の解消につながる部分と病院同士の連携や病診連携において一役担えるものと考えられます。私自身も診療所の医師の立場として参加して役立つ見識を得ることができました。
今回の研究会に参加して得られた見識をこれからの診療にも役立てていきたいと思います。
これからもけやき内科をよろしくお願いいたします。