2020年02月02日

講演会「吸入治療フォーラム」に参加してまいりました。

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けやき内科のブログをご覧いただき、ありがとうございます。院長の加藤景介です。

神戸で開催されました講演会「吸入治療フォーラム」に参加してまいりました。
「吸入治療」は呼吸器疾患領域において重要な役割を担う治療であり、特にアレルギー性疾患である「気管支喘息」、慢性進行性疾患である「COPD(慢性閉塞性肺疾患)」、そしてその二つの合併である「ACO (Asthma-COPD Overlap)」、これらには欠かすことのできない治療です。
現在吸入治療においては「吸入ステロイド薬」「β刺激薬」「抗コリン薬」の3剤がその主軸であり、これらを単剤あるいは組み合わせた合剤を使用して治療を行いますが、様々な企画や組み合わせの薬剤が存在し「選択肢が増えている」というのがメリットとも言える一方で、かえって現場ではなかなか煩雑になっているのが現状でもあります。
今回の講演会では、吸入治療の第一人者である大学病院の先生方のご講演を拝聴し、過去の論文データや最新の知見に至るまで詳細な情報をお伺いすることができ大変勉強になりました。しかしながらその一方で、この領域はまだまだ未解決な部分もありさらなる研究や情報集積が必要であることも痛感いたしました。私自身は研究ではなく主に診療に携わる立場のものではありますが、研究論文などの最新情報に注意を払いつつ自分自身の考え方もしっかり持って取り組んでいかないといけないということを実感した講演会でした。
講演会後の懇親会では、呼吸器専門医として診療に取り組んでみえる他の先生方とお話しする時間を持つこともでき、大変有意義な時間を過ごすことができました。今回の講演会に参加して得られた知見を今後の診療に早速活かしていきたいと思います。

今後ともけやき内科をよろしくお願い申し上げます。


posted by けやき内科 at 17:00| 院長より | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする