2020年04月29日

ゴールデンウィークは外出をひかえましょう!

GWは外出を控えるぞblog.jpg「けやき内科」のブログをご覧いただき、ありがとうございます!

今日からゴールデンウィークです。でも今年はいつも楽しみな連休とは少し違います。

新型コロナウイルスの感染拡大がおさまらない状況でむかえる今回の連休は「がまんのしどころ」と言って良いでしょう。

都心部にお住みの方は、毎年故郷に帰省されていたかもしれません。しかしながら現在都心部はまさに「コロナウイルス」の感染の場です。「症状がない」状況でもウイルスを保有している方がたくさんいると考えられていますので、元気な方でも都心から郊外に移動することでウイルスを拡散してしまう可能性があります。
公園に出かけたり、買い物に出かけたりする時も「密集・密接・密閉」の「3密」が避けられるよう、出かける時間帯や人数に注意して行きましょう。

現在報道されている感染者数の推移をみると、少し増加のピークを過ぎているようにも見えます。
ただここで気が緩んでしまうと、間違いなくゴールデンウィーク明けに再増加することは明白です。

皆で頑張って「がまん」して、なんとかこの局面を乗り越えましょう!

これからも「けやき内科」をよろしくお願いいたします!



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2020年04月26日

「けやき内科」を受診される方へ

待合室2020.jpg

「けやき内科」のブログをご覧いただき、ありがとうございます。院長の加藤景介です。
新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、「けやき内科」では感染対策の一環として受診される患者様に現在様々なことをお願いしております。
あくまで一時的な措置ではありますが、当面の間は継続する予定ですのでご理解のほどお願い申し上げます。

1. 受付開始前に来院される方は、入り口前に行列を作ることなく車内やベンチなどでお待ちください。

受付開始前には、入り口に来院された方のお名前を記入いただく版を置いております。そちらにご記名いただいた後は、以前のように行列を作られると「密集」となってしまいますので、それぞれ車内でお待ちください。徒歩や公共交通機関でおみえになった方は、入り口横かけやきの木の下にありますベンチでお待ちください。受付が開始されましたら一度受付で手続き後、クリニック内で待機いただく方と車内でお待ちいただく方、それぞれ案内いたしますので指示にしたがって頂きますようお願いいたします。

2. 受付カウンターではビニールカーテン越しに対応させていただきます。(写真左)

全てのスタッフはマスク・ゴーグルなどの防護具を装着して対応していますが、受付では直接飛沫を防止する目的で透明なビニールカーテンを設置しています。下の部分には5cm程度の隙間がありますので、保険証や診察券などの書類はこちらの隙間からやり取りをさせていただきます。

3. 咳や発熱の有無にかかわらず全ての患者様にマスクの装着をお願いしています。

現在コロナウイルスの感染リスクは「発症2日前から」と定義されています。したがって無症状の方でも感染リスクはあると考えられますため、来院される全ての方にマスクを装着いただいています。

4. 付き添いの方は院外(駐車場車内)でお待ちください。

18歳未満の患者様の付き添いなどをのぞき、原則付き添いの方は院外でお待ちいただきます。院内での「密集」を防ぐための対策ですのでご理解ください。また受診しない小さなお子さんを連れての受診もお控えください。

5. 「中待合室」では指定された番号の書かれた席でお待ちください。(写真右)

診察やレントゲン・CTなどの検査をお待ちいただくのは中待合となりますが、ソーシャルディスタンスを保てるように一部のシートは利用不可として、利用いただけるシートに番号がふられています。スタッフが「何番のお席でお待ちください。」と指定いたしますので、指定されたシート以外の場所への移動はしないでください。

6. 雑誌やコミック、新聞は現在ご利用できなくなっています。

不特定多数の方が触れる可能性のある雑誌やコミック、新聞のご利用は間接的接触による感染を防ぐため中止しています。フリーWi-Fiはこれまで通りご利用いただけますので、ご自身のスマホやタブレットを使用される場合はご利用ください。
またウォーターサーバーもご利用いただけますが、紙コップのホルダーは撤去しています。必要な場合はスタッフまでお声かけください。

7. 窓を解放して常に院内を換気しています。

待合室、予診室、処置室、第二診察室、検査室にある窓は基本常時解放して換気しています。「密閉」となるのを避けるためですので、寒く感じる場合もあると思いますがご理解ください。気温の低い日はあらかじめ上に羽織るものをご準備して来院いただきますようお願いします。
なおレントゲン室・CT室に窓はありませんが、換気システムにより24時間強制換気をおこなっています。

8. 「診察することなく処方箋のみの発行」はおこなっていません。

「人と接したくないから」「テレビで言っていたから」と診察を受けることなく処方箋の発行のみを希望される方がみえますが、現在厚生労働省は「電話などの通信機器を用いて医師が診察をおこない、病状の判断が可能とされた場合にのみ処方箋を調剤薬局にFAX等で送付する」という行為は認めていますが、それでも対面でないにしても診察は必要とされています。したがって現時点でも「無診療投薬」が認可されたわけではないのです。また「けやき内科」では現在「オンライン診療」はおこなっておりません。

9. 「不安だから」という理由だけで検査・処置・処方はいたしません。

これまでに下記のような問い合わせ、ご要望がありましたが、全てお断りしています
「新型肺炎だと困るのでレントゲン(あるいはCT)を撮ってほしい。」
 → 医学的に必要だと判断した場合にしか実施いたしません。そもそもレントゲンやCTで異常がなかったとしても、コロナウイルスの感染は否定できません。
「新型肺炎の予防のためにBCGを接種してほしい。」
 → 確かにBCG接種の有効性を確認するための研究が実施されていますが、現時点で医学的に立証されていません。そもそも適用外使用ですので実施いたしません。
「新型肺炎になると怖いのでオルベスコを処方してほしい。」
 → 現在オルベスコの臨床試験が実施されており、有効性を示すデータが報告されているのももちろん知っていますが、保険適用上は気管支喘息の治療薬ですので、気管支喘息と診断され同薬剤の有効性が期待される患者様にしか処方いたしません。
「新型肺炎になった時にイブプロフェンはよくないと聞いたので、アセトアミノフェンを処方してほしい。」
 → 一時、「イブプロフェンをはじめとするNSAIDsに分類される鎮痛解熱剤の使用が新型コロナウイルス感染時に悪化のリスクとなるため、解熱剤にはアセトアミノフェンを使用した方が良い」という報告がされましたが、現在医学的根拠がないとしてWHOはその意見を撤回する立場をとっています。そもそも「なった時に備えて」の処方は保険診療上禁止されています。

また多くの方が上記のような要望をされて病院を受診されてしまうと、その行為そのものが「医療崩壊」につながるとお考えください。
今回我々は未曾有の緊急事態に陥っていることは間違いありませんが、「正しく理解」して「冷静に対処」するべきです。
日々の報道を見ていると不安な気持ちにかられるのも理解できなくはないですが、不用意な行動がかえって感染拡大につながる場合もあるのです。


以上、ご理解いただき来院いただければと思いますので、よろしくお願いいたします。
これからも「けやき内科」をよろしくお願いいたします。



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2020年04月19日

ゴールデンウィーク中の診療について

2020夕焼けblog.jpg「けやき内科」のブログをご覧いただき、ありがとうございます!

早いもので4月も3分の2が過ぎようとしています。
緊急事態宣言が出されている中、みなさん憂鬱な毎日を過ごしてみえると思います。
今年ほど「ゴールデンウィーク」が楽しみにならない年はないように思いますが、落ち込んだ気分で毎日過ごしていても仕方ありません。
在宅ワークの方もゴールデンウィークはきっとお休みになると思いますので、連休は自宅で映画や音楽、読書など楽しんでみてはいかがでしょうか?
最近患者様から「自粛、自粛でずっと家に閉じこもっていて、食べてばかりで太ってしまった」という声もよく聞かれます。糖尿病や高コレステロール血症、高血圧の方は体重の増加に伴って病状が悪化することもよくあります。体重が増加しないように注意して、屋内でもできる運動や体操をしてみてはいかがでしょうか?「YouTube」で「室内」「運動」で検索すると、色々な動画が出てきますのでけっこう参考になりますよ。

さてゴールデンウィークですが、「けやき内科」では暦通りに診療を行う予定です。
4月29日(水)「昭和の日」は祝日でお休み、4月30日(木)〜5月2日(土)は通常診療です。
5月3日(日)〜6日(水)は暦通りに祝日のため休診とさせていただきますが、7日(木)から通常診療を再開いたします。

みなさん、体調管理に気をつけてお過ごしください。
これからも「けやき内科」をよろしくお願いいたします。
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2020年04月16日

Q「たばこをやめたいと思っていますが・・・」

教えてドクター2.jpgQ) たばこをやめたいと思っていますが、やめられません。禁煙外来を受診すれば簡単にやめられるでしょうか。また禁煙外来ではどのようなことをするのでしょうか。

A) まず「禁煙外来」ですが、「禁煙外来を受診さえすれば誰でも簡単に禁煙できる」というものではありません。「禁煙外来」では「ニコチン依存症」と診断された方を対象に「禁煙補助薬」を使用しながら定期的に通院して禁煙をすすめていきますが、「禁煙補助薬」の作用は「たばこをやめた際に起きるイライラ感」を抑えるのが主であり、「禁煙しようとした時に起きる問題を和らげる」という性質のものなのです。したがって患者さんご自身の「禁煙したい」という気持ちが最も重要であり、「薬を飲めば自然にやめられる」というものではなく「薬の力を借りて自分の意思で禁煙する」とお考えください。
 喫煙は「肺がん」などの悪性疾患、「心筋梗塞」「脳梗塞」等の動脈硬化に伴う心血管疾患の危険因子であり、間接喫煙による家族や同居者の健康被害も明らかとなっています。最近では喫煙者の新型コロナウイルス肺炎の死亡率は、非喫煙者に比べて10倍以上高いという報告もあります。
 喫煙によるデメリットを十分に理解した上で、禁煙したいという十分な意志のもとでも禁煙できない状況であれば、一度禁煙外来受診をお勧めいたします。


(2020年4月16日 中日新聞なごや東版「教えて!ドクター Q&A」掲載)
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2020年04月12日

Q「持病に気管支喘息があるのですが・・・」

教えてドクター2.jpgQ) 持病に気管支喘息があるのですが、新型コロナウイルスにかかると重症化するのでしょうか。とても不安ですが何か対策はありますか。

A) 「呼吸器疾患があると新型肺炎は重症化する」という報道もされていますのでご不安になられるのはよくわかります。確かにこれまでの報告を見ると「慢性閉塞性肺疾患(COPD)」や「間質性肺炎」のような慢性呼吸器疾患がある方は重症化のリスクが高いとされています。その一方で「気管支喘息」については、年齢層が小児から高齢者まで非常に幅が広いのと、喫煙されている方は「COPD」の合併もありうるため一概に言えない部分はありますが、明らかな「重症肺炎」のリスクとなるかどうかは現時点ではわからないようです。ただ「気管支喘息」そのものが悪化する可能性は高いと考えられています。そもそも喘息は風邪やインフルエンザなどのウイルス感染で悪化することはよくあり、新型コロナウイルスも同様なのです。したがって新型コロナウイルスによる喘息の増悪を予防するために重要なのは「吸入ステロイド薬を中心とした長期管理薬をきちんと継続する」ということです。「調子が悪い時のみ喘息治療をしている」という場合は、新型コロナウルス感染時の喘息悪化のリスクは高いと言えますので、症状が落ち着いていてもきちんと通院治療を継続する事が一番の対策だと思います。


(2020年4月12日 中日新聞市民版「教えて!ドクター Q&A」掲載)

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