
「けやき内科」のブログをご覧いただき、ありがとうございます。院長の加藤景介です。
新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、「けやき内科」では感染対策の一環として受診される患者様に現在様々なことをお願いしております。
あくまで一時的な措置ではありますが、当面の間は継続する予定ですのでご理解のほどお願い申し上げます。
1. 受付開始前に来院される方は、入り口前に行列を作ることなく車内やベンチなどでお待ちください。
受付開始前には、入り口に来院された方のお名前を記入いただく版を置いております。そちらにご記名いただいた後は、以前のように行列を作られると「密集」となってしまいますので、それぞれ車内でお待ちください。徒歩や公共交通機関でおみえになった方は、入り口横かけやきの木の下にありますベンチでお待ちください。受付が開始されましたら一度受付で手続き後、クリニック内で待機いただく方と車内でお待ちいただく方、それぞれ案内いたしますので指示にしたがって頂きますようお願いいたします。
2. 受付カウンターではビニールカーテン越しに対応させていただきます。(写真左)
全てのスタッフはマスク・ゴーグルなどの防護具を装着して対応していますが、受付では直接飛沫を防止する目的で透明なビニールカーテンを設置しています。下の部分には5cm程度の隙間がありますので、保険証や診察券などの書類はこちらの隙間からやり取りをさせていただきます。
3. 咳や発熱の有無にかかわらず全ての患者様にマスクの装着をお願いしています。現在コロナウイルスの感染リスクは「発症2日前から」と定義されています。したがって無症状の方でも感染リスクはあると考えられますため、来院される全ての方にマスクを装着いただいています。
4. 付き添いの方は院外(駐車場車内)でお待ちください。18歳未満の患者様の付き添いなどをのぞき、原則付き添いの方は院外でお待ちいただきます。院内での「密集」を防ぐための対策ですのでご理解ください。また受診しない小さなお子さんを連れての受診もお控えください。
5. 「中待合室」では指定された番号の書かれた席でお待ちください。(写真右)
診察やレントゲン・CTなどの検査をお待ちいただくのは中待合となりますが、ソーシャルディスタンスを保てるように一部のシートは利用不可として、利用いただけるシートに番号がふられています。スタッフが「何番のお席でお待ちください。」と指定いたしますので、指定されたシート以外の場所への移動はしないでください。
6. 雑誌やコミック、新聞は現在ご利用できなくなっています。不特定多数の方が触れる可能性のある雑誌やコミック、新聞のご利用は間接的接触による感染を防ぐため中止しています。フリーWi-Fiはこれまで通りご利用いただけますので、ご自身のスマホやタブレットを使用される場合はご利用ください。
またウォーターサーバーもご利用いただけますが、紙コップのホルダーは撤去しています。必要な場合はスタッフまでお声かけください。
7. 窓を解放して常に院内を換気しています。待合室、予診室、処置室、第二診察室、検査室にある窓は基本常時解放して換気しています。「密閉」となるのを避けるためですので、寒く感じる場合もあると思いますがご理解ください。気温の低い日はあらかじめ上に羽織るものをご準備して来院いただきますようお願いします。
なおレントゲン室・CT室に窓はありませんが、換気システムにより24時間強制換気をおこなっています。
8. 「診察することなく処方箋のみの発行」はおこなっていません。
「人と接したくないから」「テレビで言っていたから」と診察を受けることなく処方箋の発行のみを希望される方がみえますが、現在厚生労働省は「電話などの通信機器を用いて医師が診察をおこない、病状の判断が可能とされた場合にのみ処方箋を調剤薬局にFAX等で送付する」という行為は認めていますが、それでも対面でないにしても診察は必要とされています。したがって現時点でも「無診療投薬」が認可されたわけではないのです。また「けやき内科」では現在「オンライン診療」はおこなっておりません。
9. 「不安だから」という理由だけで検査・処置・処方はいたしません。これまでに下記のような問い合わせ、ご要望がありましたが、
全てお断りしています。
「新型肺炎だと困るのでレントゲン(あるいはCT)を撮ってほしい。」 → 医学的に必要だと判断した場合にしか実施いたしません。そもそもレントゲンやCTで異常がなかったとしても、コロナウイルスの感染は否定できません。
「新型肺炎の予防のためにBCGを接種してほしい。」 → 確かにBCG接種の有効性を確認するための研究が実施されていますが、現時点で医学的に立証されていません。そもそも適用外使用ですので実施いたしません。
「新型肺炎になると怖いのでオルベスコを処方してほしい。」 → 現在オルベスコの臨床試験が実施されており、有効性を示すデータが報告されているのももちろん知っていますが、保険適用上は気管支喘息の治療薬ですので、気管支喘息と診断され同薬剤の有効性が期待される患者様にしか処方いたしません。
「新型肺炎になった時にイブプロフェンはよくないと聞いたので、アセトアミノフェンを処方してほしい。」 → 一時、「イブプロフェンをはじめとするNSAIDsに分類される鎮痛解熱剤の使用が新型コロナウイルス感染時に悪化のリスクとなるため、解熱剤にはアセトアミノフェンを使用した方が良い」という報告がされましたが、現在医学的根拠がないとしてWHOはその意見を撤回する立場をとっています。そもそも「なった時に備えて」の処方は保険診療上禁止されています。
また多くの方が上記のような要望をされて病院を受診されてしまうと、その行為そのものが「医療崩壊」につながるとお考えください。
今回我々は未曾有の緊急事態に陥っていることは間違いありませんが、「正しく理解」して「冷静に対処」するべきです。
日々の報道を見ていると不安な気持ちにかられるのも理解できなくはないですが、不用意な行動がかえって感染拡大につながる場合もあるのです。
以上、ご理解いただき来院いただければと思いますので、よろしくお願いいたします。
これからも「けやき内科」をよろしくお願いいたします。
posted by けやき内科 at 15:00|
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