2020年07月30日

オンラインの吸入指導説明会に参加しました。

オンライン吸入指導説明会.jpgけやき内科のブログをご覧いただき、ありがとうございます。院長の加藤景介です。

昨日開催されました、オンラインでの吸入指導説明会に参加いたしました。
この吸入指導説明会は、調剤薬局の薬剤師の方を対象にメーカーが実施したものですが、吸入薬を実際に処方する医師の立場として参加させていただきました。このようなオンラインの説明会に参加するのもこれまではあまり機会がなかったのですが、今回午前の診療後にけやき内科の指導室のPCから参加いたしました。
メーカー担当者から具体的に吸入薬の特徴や吸入方法の説明があった後に、処方医の立場としてどのような点に注意して患者さんに吸入方法を伝えていただきたいか、薬剤・デバイスによる差や、実際に起きうる使用法の間違いなど、コメントさせていただきました。
今回の説明会には近隣の複数の調剤薬局から参加いただいていたようですが、コロナウイルスの感染拡大が起きている現状、こういったオンラインのミーティングも「新しい生活様式」として今後増えてくるようにも思います。また機会があればこのようなミーティングにも積極的に参加していきたいと思いました。

これからもけやき内科をよろしくお願いいたします。


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2020年07月29日

Q「30年以上喫煙していた父が検査で肺気腫を指摘され・・・」

教えてドクター2.jpgQ) 30年以上喫煙していた父が検査で肺気腫を指摘され、現在禁煙しています。もう60代なので、いくら禁煙しているとはいえ病気が進行したり、他の病気になったりしないか心配です。他に気をつけるべきことはありますか。

A) 「肺気腫」は長年の喫煙によって炎症とともに肺の構造が破壊される事で生じる病変で、現在病名としては「慢性閉塞性肺疾患(COPD)」と呼ばれています。残念な事に禁煙しても治ることはありません。また経年的に悪化していきますので、禁煙しても徐々に病気としては進行していきます。COPDの病状把握として重要なのは、構造的変化としての肺気腫の程度のみではなく、機能的にどの程度悪化しているかどうかという点もありますので、通常は「肺機能検査」によって評価を行います。主な治療は気管支拡張剤の吸入ですが、どういった薬剤を選択するかは構造的悪化よりも機能的悪化の方が基準となります。また昨今は気管支喘息を合併した「ACO」かどうかが、病状の進行予測や治療薬の選択の上で重要と考えられていますので、その点についても判断が必要です。
 他の病気になったら心配とのことですが、健常者に比べ「肺癌」の合併率は高いと考えられており、定期的な経過観察が必要です。また肺炎やインフルエンザ、コロナウイルス罹患時の重症化因子の一つですので、予防接種を含む感染予防を心がけることも重要と言えるでしょう。


(2020年7月29日 中日新聞市民版「教えて!ドクター Q&A」掲載)


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2020年07月24日

「ショッパー」でご紹介いただきました!

200724けやき内科2.jpg


「けやき内科」のブログをご覧いただき、ありがとうございます!

本日発行の「ショッパー」で「けやき内科」をご紹介いただきました!
新型コロナウイルスの感染がなかなかおさまらない現状、「けやき内科」では感染対策を継続しながら診療をおこなっております。何かとご不便をおかけするかと思いますが、ご理解とご協力のほどよろしくお願い申し上げます。
新年度になって健康診断や人間ドックを受けられ「胸部レントゲン異常」や「高血圧」「高コレステロール血症」などで「要受診」「要精密検査」となった場合の「二次検診」も実施しております。健康診断や人間ドックの「結果票」を持参いただき、一度ご来院ください。(二次検診は保険診療です。)

これからも「けやき内科」をよろしくお願いいたします!

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2020年07月23日

「連休」で「GO TO トラベル」

2020オリンピック開会だったはずの連休.jpg「けやき内科」のブログをご覧いただきありがとうございます!

本日から4連休ですね。(けやき内科は25日の土曜日は通常診療ですので4連休ではありませんが。)
この連休に合わせて昨日から「国内旅行の旅行代金の半分を行政が支援する」という「GO TO トラベル」事業が始まりました。
しかしながら東京での新型コロナ感染者数の増加を受けて、「東京発着を除く」という条件がつくことになりました。
一方東京以外の大阪や、けやき内科のある愛知県でも感染者数が増加しています。この様な状況で「GO TO トラベル」なんて言っていて大丈夫なのかな?と思われる方も多いと思います。

そこでご旅行される場合の注意点を何点かあげさせていただきたく思います。

1. 「3蜜」とならない様に注意しましょう。
「旅行」=「コロナ感染リスク」というわけでは決してありません。基本的に「人から人への感染」なのですから、人と接する機会が増えるほどリスクが高まるとは言えますが、「人との接触機会をできる限り減らす」様にすれば感染リスクが高くなるのを防げることになります。
例えば移動手段を多くの人と共に利用する公共交通機関ではなく、普段から接する家族だけで車を利用する様にする、旅行先で人の多い屋内のイベントに参加するのではなく、人との距離がとれる屋外で過ごす様にする、食事は外食をするのではなくホテルや旅館の泊まる部屋で食べる様にする、などが考えられます。

2. 少しでも体調を崩したら旅行をとりやめましょう。
 旅行に出かけたけれども、少し熱っぽい、風邪をひいたかな、と思う様なことがあれば一刻も早く旅行を中止しましょう。
他の人と接することなくすぐに帰宅できればベストですが、すぐに帰宅できない場合は体調が早く回復できるよう宿泊地で他の人と接しない様にして安静に過ごす様に心がけてください。体調が回復したら旅行を再開することなく帰宅して休みましょう。

3. 旅行から帰宅後に発熱などの症状がでた場合は・・・
 もともと持病もなく高齢者でもない場合は疲れからの一時的な症状かもしれないので、まずは自宅で休んで疲れをとりましょう。
ただ症状が軽くなかったり何日も続いたりする場合は病院を受診するべきですが、必ず旅行に出かけたことを伝える様にしてください。どこに旅行したか、旅行先でどういう行動をしたかも伝える様にしてください。そういった情報もコロナウイルス感染症を疑うかどうかの重要な根拠となります。

以上、注意してよい連休、よい旅行を過ごせるといいですね。

最後に、ご旅行に行かれる方は厚生労働省の「接触確認アプリ」を必ずインストールすることをお願いいたします!
ダウンロードは下のリンクからも可能です。何卒よろしくお願い申し上げます。


App Store からダウンロードのコピー.png

Google Play で手に入れようのコピー.png


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2020年07月20日

「COPD(慢性閉塞性肺疾患)」のWEBカンファレンスに参加いたしました。

山王カンファレンスblog.jpgけやき内科のブログをご覧いただき、ありがとうございます。院長の加藤景介です。

昨日「COPD(慢性閉塞性肺疾患)」のWEBカンファレンスに参加いたしました。
この会はもともと東京にて開催される予定でしたが、新型コロナウイルスの感染拡大によりWEB開催に変更されました。私にとってはこのような形式でのカンファレンス参加は初めてでしたが、日本全国から30名近くの呼吸器専門医が参加し有意義な時間を過ごせました。

まずCOPDや喘息の診療において全国的にご高名な先生の講演を聴講し、その後参加者によるディスカッションが行われました。
COPDは主にタバコにより障害が起きる慢性進行性の呼吸器疾患ですが、昨今使用できる薬剤の選択肢が増え、かつ喘息病態の合併の有無等も治療選択の上で重要となることから、以前に比べ治療計画をたてるのにはより専門的な判断が必要となっています。
今回のカンファレンスでは、各地域で実際に診療にあたる専門医が、現場でどのような判断をして治療薬の選択をおこなっているかなど、まさに生の声をお伺いすることができ、大変興味深くまた刺激となりました。
今回のカンファレンスへの参加で得られた知見を早速今後の診療に活かしていきたいと思います。

これからもけやき内科をよろしくお願いいたします。

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